ピート・ヘグセス米国防長官は世界各地に展開する約800人の米軍の将官をバージニア州クアンティコの海兵隊基地に招集していたが、その理由が9月30日に明らかになった。ヘグセス氏は「戦士の精神」を説いた。こうした訓示は有用なことが多いが、同氏がもっと多くのもっと優れた兵器を彼らに与えていれば、訓示の信頼性がもっと高まったことだろう。ヘグセス氏は将軍らに対し、軍の基準は「統一性とジェンダー面の中立性を持つ、高次元のものでなければならない」と説いた。注目すべきは、米軍の文化に関するこうしたメッセージの発信が恐らく必要になっていたということだ。ジョー・バイデン前大統領の政権下では、アイデンティティー政治(人種や性別など特定のアイデンティティーに基づく集団の利益を追求する政治)の重視が、社会全体だけでなく軍内部にも広がり、しばしば実力主義と高い規範を損なっていた。
【社説】米国防長官の将軍向け訓示
「戦士の精神」を強調したのは歓迎すべきことだが、必要な兵器はどこにあるのか
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