「半導体」や「AI」「宇宙」「暗号資産」などは、いま投資の世界において話題沸騰中のキーワード。しかし、個別銘柄では何を買えばいいのか迷ってしまう人も多いかもしれない。そこで注目したいのが、旬のテーマに関連した株を複数組み入れた投資信託だ。ここでは「半導体・AI」のテーマ型投資信託を紹介するので、投資の参考にしてほしい!(ダイヤモンド・ザイ編集部)

「ダイヤモンド・ザイ」2025年11月号の「大幅上昇を狙う! 革新的な企業を買う【投資信託】18本」を基に再編集。データはすべて雑誌掲載時のもの。

旬のテーマ株に少額の資金で分散投資できる!
高値掴みを避けるには長期で成長していくテーマを見極めよう

 生成AIブームで、米国のエヌビディアの株価は3年で10倍に。そのほかにも、宇宙や暗号資産の関連株は勢いよく上昇している。そのため、関連株に投資してみたいと思っている人も多いだろう。ただ、個別銘柄となると選ぶのが難しく、株価の変動も大きい。もちろん、資金もそれなりに必要になる。

 そこで注目したいのが、最先端テーマの関連株を組み入れた投資信託だ。投資信託なら100円などの少額から投資でき、定額積立も簡単にできる。SBI証券の川上雅人さんも「半導体やAI、宇宙などの最先端領域からは、世の中を変える革新的な企業が登場します。そうした企業に手軽に投資できる魅力があります」と、投資信託を評価する。

 ただ、テーマ型の投資信託は、ブームが去った後に価格が下がりやすいといったリスクがつきもの。松井証券の海老澤界さんは「期待が過剰になっているテーマは、いまが株価のピークということも。高値掴みを避けるには、長期で成長していくテーマを見極めることが重要です」と話す。

 また、モニクル総研の篠田尚子さんも「広い領域にかかわるテーマは長続きしやすい。テーマを選ぶ際は3~5年先を想像することも大切です」とアドバイス。

 例えば、半導体は生成AIなどの頭脳・認知領域から、機械工学まであらゆる産業にかかわる。また、宇宙産業は国防とも密接にかかわるうえ、プロジェクトの時間軸が長く、投資テーマとしても長続きしやすいだろう。