慶應義塾大学1年生のcocoさんは、17銘柄に投資、この1年間で50%のリターンを上げている。その背景にはChatGPTを使いこなした投資手法がある。ChatGPTをどう活用しているのか、具体的に教えてもらった。(須賀彩子、ダイヤモンド・ザイ編集部)

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「株が楽しすぎて東大に落ちた」19歳がAI活用で年+50%を叩き出すまで

大学1年で17銘柄に投資
“割安×成長”で50%リターン

記者:cocoさんは大学1年生ですでに17銘柄に投資をしていて。運用成績のほうはどうなんですか?

coco:日本株のファンダメンタル投資を始めたのが2024年9月。ちょうど1年でプラス50%です。

記者:まだ10代で年率リターン50%はすごいですね。どういう投資スタイルなんでしょうか?

coco:一言でいうと「GARP戦略」です。「Growth At a Reasonable Price」、つまり成長している企業(Growth)を割安な価格で買う(Reasonable Price)という考え方です。井村俊哉さんのYouTubeとか片山晃さんの発信をよく見ていますが、井村さんの「割安×成長×モメンタム」という考え方を参考にしています。

記者:ポート(7047)は、どうして投資対象に?

coco:ポートはCAGR(年平均成長率)が高くて、過去5年間の売上高の年平均成長率が40%くらいあった。でもPERは11倍台で割高じゃない。ストック収益*への転換も進めているし、新規事業で系統用蓄電所も始めていて。生成AIにはエネルギーが必要だから、テーマ性としても面白いなと。

*顧客との継続的な契約に基づいて、安定的・定期的に得られる収益。Netflixなどのサブスクリプションビジネスはその典型。

記者:すごい分析ですね。アナリストみたい。

ChatGPTに月3万円課金!
独自のAI活用投資術

coco:あとチャッピー(ChatGPT)にも聞いたりします。

記者:なるほど。株への投資にChatGPTを使っているんですね。

coco:僕は月に3万円課金しています。周りでは誰もやってないけど、性能が一番高いので。受験勉強の時から使っていました。

記者:大学1年生でChatGPTに月3万円! 投資ではどういう使い方を?