
鉄道トレンド総研の調査によると、通勤通学の電車でイラッとしたことがあると回答した人は実に91.8%にのぼる。そのイライラの原因として特に挙がったのが「騒音」だ。今回は、車内で大声でライブ配信をする若者3人を一発で黙らせた、中年男性の「最強の一言」を紹介する。(鉄道トレンド総研所長・鉄道コラムニスト 東 香名子)
電話する人、酔っ払い客・・・
車内の騒音にイライラ
電車の中では、誰もが静かに過ごしたいものです。しかし、公共の場を私的な空間と勘違いし、周囲の迷惑を顧みない利用者もいます。大声での会話や傍若無人な振る舞いは、周りの乗客に嫌なストレスを与える原因となります。
鉄道トレンド総研が調査したデータによると、実に91.8%の人が、通勤通学の電車でイラッとしたことがあると回答。ほぼ全ての日本人が不快に思った経験をしているという結果からも、電車内でのマナー問題が深刻であることがわかります。
特に、そのイライラの原因として挙げられたのが「騒音」。具体的にはこんな声が聞かれました。
「とにかく電話や会話がうるさい。マナーを守ってほしい」(男性/40代/大阪府)
「お酒が入った乗客がいると、居酒屋並みに電車がうるさい時がある」(女性/40代/東京都)
「子どもが騒いでいるのに注意しない母親。長時間移動で、子どもの騒いでいる声を聞くのは苦痛だった」(女性/30代/愛知県)
ちょっとしたことが気になり始めると、移動時間が大きなストレス源となり、その日が最悪な一日になってしまいますよね。
イヤホンから
物凄い大音量の音が
乗客同士が騒いでいるだけでなく、スマホにまつわるマナー違反も複数挙げられています。
「イヤホンから物凄い大音量の音が聞こえてくると、イラッとします」(女性/50代/兵庫県)
イヤホンを使っていても、シャカシャカといった音漏れは、車内の静寂を乱す原因に。さらには、もはやイヤホンすらしないバッドマナーを見かけた、という報告も。
「山手線で外国人が動画をイヤホン無しで観ていた。相当な音を出して、周りも迷惑そうな顔をしていたがお構いなしだった」(女性/30代/東京都)
外国人旅行者によるマナー違反は、文化や習慣の違いから生じているケースが多く見られます。彼らにとって、電車内が静寂を求める場所という認識がないため、意図せず周囲に不快感を与えてしまうのです。こうした価値観のミスマッチも、イライラを感じてしまう原因に。インバウンドが増える昨今、多言語でのマナー啓発がより一層求められます。
さらにこんなツワモノも。