「会社がぜんぜん楽しくない…」
あなたは今の職場で、「うまく言葉にならない“悩み”」を感じたことはないだろうか。「この会社で一生働くなんて無理…」「でも、他に“やりたいこと”もない…」「だから、しぶしぶ働いている…」そんな日々に「このままでいいのか?」と不安になったことも、一度ではないはず。
こんな“うまく言葉にできないモヤモヤ”を「見事に“言語化”してくれた!!」と話題なのが、新刊『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』だ。各所から共感が殺到している本書の内容に沿って、今回は「キャリアのモヤモヤ」の正体について解説する。

「いつかやろうで終わる人」と「今やる人」たった1つの“決定的な違い”Photo: Adobe Stock

小さな失敗を量産しよう

 どんなに会社を辞めたくても――どうしても動けないときがある。
 なぜか。その理由は、とてもシンプルだ。

「未完成な自分」を、まだ自分が許せていないから。
 誰かに見られるのが怖いのではない。本当は、自分が、自分にがっかりするのが怖いのだ。

 でも、思い出してほしい。チャンスを手にするのは、報われる保証のない中で、それでも歩みを止めなかった人だけだ。
 受験も、就活も、報われるかわからない不安定さの中で、戦ってきたはずだ。「もうできない」と思って、諦めそうになったときもあっただろう。
 しかし、自分の「がっかり」を越えた先にしか、本当の自信は育っていかない。今、あなたが「未完成」であることは――まだ「変われる可能性」が、たっぷり残っているという証拠なのだ。

「間違え方」を練習しよう

 失敗を重ねることは、未来での「耐性」を、先に貯金しておくようなものだ。
 その習慣が、やがてあなたの未来をしなやかなものにしてくれる。

 創造とは、正解を探すことではない。
 自分の“間違え方”を、丁寧に磨いていくゲームなのだ。
“自分との信頼関係”を、少しずつ取り戻していこう。

試行錯誤のための3つの問い

 今週、「未完成のままやってみること」を、1つだけ決めよう。

Q.試行錯誤のための3つの問い

・最近ふと思いついたけれど、まだ言葉にしていないアイデアは?
・それを、失敗しても傷つかずに試せる方法は?
・その試みがスベっても、自分を笑って許してくれる相手は誰?

STEP1:未完成のまま、やってみるテーマを1つ選ぶ。


・noteの「構成案」を、3つだけ書き出してみる
・ChatGPTに「事業アイデア」を投げて、壁打ちしてみる
・過去に集めた情報を整理して、「テーマごとのフォルダ」を作ってみる

STEP2:「やってみた自分」に、そっと尋ねてみる。

・どこに、少しでも手応えがあった?
・何が、意外にしっくりきた?
・逆に、まだ引っかかる感覚はどこに残っている?
 結果を出すよりも、“感じたこと”を、言葉にして拾い上げることを目的に。

STEP3:もう一歩、小さく進めるなら?

・「じゃあ来週は、これをもう少し整えてみようかな」
・「この問いだけ、しばらく持ち続けてみよう」
・「意外と面白かったから、話せる相手に話してみよう」

(本記事は『「いい会社」のはずなのに、今日もモヤモヤ働いてる』の一部を編集・加筆・調整した原稿です)