米血液検査スタートアップ企業セラノスの創業者エリザベス・ホームズ被告が財務状況や事業見通しを偽ったとして裁判にかけられた際、技術革新とされるものを誇大宣伝する慣行にはしかるべき背景があるとみる人たちがいた。その1人は事件を担当した米連邦裁判所の判事だった。連邦地裁のエドワード・ダビラ判事は「シリコンバレーでは、プロモーターがその種の行為に関与するのはよくあることだ」と述べた。ホームズ被告が有罪判決を受けた後でさえ、セラノスの初期投資家だったベンチャーキャピタリストのティム・ドレイパー氏は、この事件がビジネスに萎縮効果をもたらすことに警鐘を鳴らし、「この判断で私が懸念するのは、米国の起業家精神に危険が及ぶことだ」と記した。
巨大詐欺も米国の一部、それほど悪くないか
多くの事業慣行が法的にグレーゾーンなのは偶然ではない
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