面倒見で評判の男子校・女子校の実名は?
スマホの使い方一つを取っても、男子校と女子校では指導のポイントが大きく異なります。ゲーム依存、YouTube依存、闇バイトなどが男子が引っかかりやすいリスクであるとすれば、女子は、出会い系サイトで危険な男性と知り合ってしまう、容姿を褒められてうっかり不適切な写真を送ってしまうといったリスクが深刻になりやすい。
別学の先生たちは、男女別々の実例を共学の倍の数見ているわけですから、こうした男女別のリスクや傾向に対するノウハウが倍以上積み上がっているという点は保護者にとっては大変心強いでしょう。
具体的には、男子校でとりわけ面倒見がよい学校として、攻玉社、桐朋、本郷、巣鴨、佼成学園、東京都市大付属などが挙げられます。女子校では、恵泉、豊島岡女子、鴎友学園、洗足学園、山脇学園、十文字などが代表的です。もちろん、そのほかにも面倒見がよい学校は多々ありますが、これらの学校は生徒との距離感が非常に近く、先生たちが本当に一人ひとりの生徒を大切に見ていることがうかがえます。
共学がいいか、別学がいいかという優劣や、絶対的な答えはなく、レベル帯による教育方法の違いも勘案したうえで、お子さんの個性との相性を考えるのが重要です。
小5以下の家庭がすべきこと
まだ、受験が目前に迫っているわけではない、小学校5年生以下の子どもを持つ保護者は、共学、別学の情報をどのように集めればよいでしょうか。ぜひ実践していただきたいのは、いろいろな学校を見るということです。
百聞は一見に如かずと言うように、実際に学校に足を運ぶことで、「子に合いそうか」「なんとなく好きになれそうか」を、直感的に判断することが一番重要です。
特殊なことを考える必要はなく、シンプルな感覚を大切にした方が良いのです。自分の目で見ていれば、学校選びはそんなに難しいことではありません。一番よくないのは、見もしないで、世評などを信じて判断することです。
たとえば、有名な開成の運動会。中学生、一学年約300人、高校生一学年約400人で、合計約2100人の男子が一同に会します。そこで、男子のみ2100人という運動会を見て、「ちょっと圧倒されてしまう」と思う保護者や子どももいれば、「勇ましくて、壮観」「ぜひあの中の一員として、一緒に盛り上がりたい」と思う保護者や子どももいるでしょう。