郵便物や資料を読むほかに、簡単なメールの送信、SNSの確認など、これらは、空き時間にまとめてやってしまったほうが圧倒的にラクです。

 この話を知り合いにしたら、「駅のホームより、カフェに入ったほうが捗りませんか?最近は、Wi-Fiを使えるお店も増えているし」と、言われました。

 確かに都会では、スキマ時間に便利なカフェがたくさんありますよね。もちろん、そういった場所をうまく活用するのもアリだと思います。

 ただ私は、さまざまな場所を移動する仕事をしています。毎回、「この駅にWi-Fiが使えるカフェがあるだろうか」とリサーチしたり、駅の周りをお店探しのためにウロウロしたりするのは、かえって時間のロスに。「家事やタスクを整理するための行動」のはずが、逆にムダになっているように感じられてしまうのです。

スキマ時間&スキマスポットを
逃さず有効活用する

 それにカフェを利用するには、当然、飲み物代もかかりますよね。

 たまにならいいですが、毎日、それも何軒も転々としていては、いわゆる「ラテマネー」(日常で気軽に使ってしまう少額のお金のこと)がかさんでしまい、節約の意味でも逆効果です。

 いいんです。駅のホームのベンチを、少しだけお借りできれば。

 キラキラしたフリーランスの方の仕事ぶりとは、ほど遠いかもしれませんが、私にとっては、時間を効率よく使えるスポットになっています。

 このスキマ時間&スキマスポットは、人によってさまざまだと思います。

 小学生~高校生ぐらいのお子さんをお持ちの方ならば、習い事や塾など、ちょっとした用事の送迎時間がありますよね。

 家族の時間こそ、自分がコントロールできない最たるものですが、考えようによっては時間をつくることもできます。お子さんを車で最寄りの場所へ送り、用事が終わるのを待っている10~30分ぐらいの間は、完全に「自分タイム」。書類の整理など、見えない家事の消化にあててもいいですし、本を読んだり、音楽を聴いたりとくつろぎの時間にあててもいいでしょう。

 ちなみに私は、娘が小さくて送り迎えをしていた頃は、待ち時間に好きな本を読むようにしていました。

「ぼーっとしていたい」と思う方は、それも大事な時間の使い方。要は、いい意味で行動の無駄を減らし、自分が自由になれる時間をつくればいいのです。