「うちの子にはまだ大きいけど、そのうちジャストサイズになるかも」、「上の子は着なかったけど、下の子に着せよう」、「いただきものは節約になる」

 そんな思いも相まって、想像以上に「おさがり」を持っているケースが、少なくないのです。

「まだ着られる服を捨てずにリユースする」。この考え方は、素晴らしいと思います。

 そして、おさがりがある程度は洋服代の節約になるのも事実。

 でも、何事もバランスが大事です。

「Aさんからいただいた」、「Bさんもくれた」、「うちの子の服はCさんに差し上げるために取っておこう」と、気づけばおさがりの無限ループにハマる場合も。

 洋服を出してみて、明らかに数が多いと思ったら、一度、処分しましょう。

 年齢の近い男の子が3人いるお客様で、「おさがりはいただかない」をポリシーにしている方がいます。「洋服は、1人ずつに必要な分を買っている」と。上の子のおさがりを下の子に着せることもしません。

 彼女は「下の子に着せようと思うと、そのために管理するスペースがいるし、整理にも時間がかかるから」と言っていました。

 そして、すっきりと片づいたお宅で生活をされています。

 時間の管理術と「出す」ことについて、洋服を中心に紹介しましたが、これは、キッチンにあるお皿や料理器具、洗面所にあるコスメや雑貨などでも同じこと。

 ストックしすぎたり、買ったけれども使っていなかったりするものが、出せば出すほど出てきます。使っていないものは手放して、管理や整理のための時間も、どんどん減らしていきましょう。