実は多い!
「空き箱」でぎゅうぎゅうのクローゼット
いよいよ夏本番、暑さも湿度も厳しくなってきました。衣類や寝具の入れ替えでクローゼット周りが荒れていませんか? 毎年この時期は、こたつ布団や洗った毛布、しまい損ねたニットなどがクローゼット周りに放置されている光景を、整理収納サポートで伺った多くのご家庭で見かけます。クローゼットなら枕棚、押し入れなら天袋にしまえばよさそうなものの、ところがその場所がたいてい別のモノで埋まっているのです。
写真や手帳、雑貨などの思い出の品、カメラや手芸用品など過去の趣味グッズ…そして、溜め込まれた「空き箱」です。空き箱が収納を圧迫している家は、意外と多いです。みなさんの家はいかがですか?
家電や育児用品の大きな箱、キャラクターが描かれたおもちゃの箱、ブランドのかばんが入っていた立派な箱、メロンの木箱、モバイルバッテリーの外箱などなど…。保存している理由も、「会社の貸与品の箱だから捨てられない」「なんとなく、かわいいから」「何かに使えるかと思って」とさまざま。場所にゆとりがある(ように感じられる)ので、何の気なしにそこに放り込む習慣がついてしまったのでしょう。
私は、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす』という本で、「収納は使うモノを主役に」とお伝えしています。使う見込みが曖昧な空き箱が収納を占領して、布団や衣類のしまい場所がない状況は、今すぐ解決したいですね。
思い出の品や趣味グッズに比べれば、空き箱は片づけが進めやすいアイテム。高温多湿な夏だからこそ、長年の空き箱問題に決着をつけて、クローゼットをスッキリさせませんか?
今回は、空き箱の片づけを三つのステップに分けて解説します。