写真:クローゼット,服写真はイメージです Photo:PIXTA

服が好きなはずの人が
なぜか同じ服ばかり着るはめになる理由

 片づけの現場では、荒れたクローゼットから「存在を忘れていた服」がよく現れます。その正体は、「探していたお気に入り」「買い置きしておいたインナー・タイツ」「着るタイミングを逃した子どものお下がり服」など、さまざまです。

 なぜ、こうなるのでしょうか…?

 この週末、「秋冬の衣替えを終わらせなくちゃ」という人も多いでしょう。「これ、去年はどうやって入れてたんだっけ…」と困惑しながら、仕方なく厚手のトレーナーやニットを引き出しにぎゅうぎゅうに詰め込んだりしがちだと思います。それこそが、「服の存在を忘れる」大元の原因です。

 私は『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』という本で、「片づけがうまくいかないのは、5つの“めんどくさい”のせい」と述べていて、そのひとつが「収納がぎゅうぎゅう」です。

 詰め込み切った瞬間は良くても、その後がダメなんです。1着取り出すと、まるでビックリ箱のように両隣のニットまで飛び出したり、洗濯が終わって畳んだ服を戻す場所がなかったり――。あふれた服は、周辺の隙間に適当に突っ込まれたり、床に積み上げられたりして、次第に「どこに何があるのか自分でもわからない」クローゼットになっていきます。

 そんな日々に、今年こそサヨナラしましょう。

 最も簡単なのは、「服を減らす=覚えておく服を少なくすること」です。けれど、それ以外に「忘れても大丈夫なクローゼットにアップデート」する方法もあります。「服が好きな自分を貫きたい」という人は、「捨てなきゃ…でも捨てられない…」と葛藤するエネルギーを、こちらに全て振り向ければ大丈夫です。

 今回は、服を愛する人向けのクローゼット整理を、3つのアプローチで解説します。