
最近、ネットでよく見かける「ロケットナウ」の広告。バーガーキングなどで利用でき、「お店と同価格」「送料0円、サービス料0円」などをうたうフードデリバリーサービスだ。先行するUber Eatsや出前館などと同種のサービスだが、なぜ送料やサービス料が無料でやっていけるのか。そもそもロケットナウとは何なのか?この新しいフードデリバリーサービスについて、詳しく解説していこう。(講演・研修セミナー講師、マーケティング・コンサルタント 新山勝利)
最近よく見かける「ロケットナウ」って何?
「Rocket Now」(ロケットナウ)は、韓国企業のCoupang(クーパン)による日本法人、CP One Japanが運営するフードデリバリーサービスだ。日本市場への参入にあたり、他のデリバリー・サービスにはない「配送料・サービス料無料」を打ち出した。
2025年1月に東京でサービスを開始し、4000~5000円の初回無料クーポンや友達を紹介するともらえる高額無料クーポンを提供したことで、わずか8カ月で100万ダウンロードを達成した。現在、対象エリアは東京23区全域に加え、神奈川・千葉・埼玉などにも拡大している。そして、9月30日からは大阪にも進出した。今後は、他の主要都市への展開も計画されている。
ロケットナウは今年、ネット広告をかなり大規模に打っているので、見かけたことがある方は多いだろう。都心のタクシー広告や屋外看板で、その名前を目にした人もいるかもしれない。8月からは、のん、松重豊が出演するテレビCMも放映され、知名度を上げている。