「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「本当に大切にすべき人」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)
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「調子がいい人」にすり寄っている
ビジネスが絶好調で、いつも周りに人が集まっている人がいた。
人気者であるというだけで、人は引き寄せられるようだ。
「コラボしましょう」
「一緒に面白いことをしましょう」
「何か手伝わせてください」
次々に人が現れる。
これは株式投資で言うところの「上昇トレンド」状態。買い時だと思って人が集まってくるのだ。
ところが――。
景気が悪くなって資金繰りに苦しみ、多額の借金をするなど、困っている様子が見えてくるとサーっと人が去って行く。
かつての成功者が「一緒にやりましょう」「仕事させてください」とお願いしても、「また今度で……」とやんわり断る人が続出。
そしてどん底が来る。
チヤホヤされていた分、人が去って行くのはこたえるだろう。つらく惨めな気持ちになる。冒頭の成功者も、どん底を経験して死にたいほどの気持ちになったそうだ。
しかし、どん底にいても去ることなく、寄り添ってくれる人がいる。トレンドなんて関係なく、心から応援をしてくれていた人だ。
そんな人の存在こそ、真に大切にすべきだ。
絶対に忘れてはいけない人、
さっさと忘れたほうがいい人
『人生は「気分」が10割』の中で、著者のキム・ダスル氏はこう言っている。
つらいときに寄り添ってくれた人には、いつか必ず恩返しをすべきだと思う。
めちゃくちゃミジメでダサいときに手を差し伸べてくれた人だからこそ、一生大切にしたい。
どん底の人間のそばで寄り添ってくれる人がいるって、なんて幸福なことなんだろう。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.116)
つらいときに去っていった人たちのことは、どう考えたらいいだろうか。
あんなにいい顔をしていたのに……と、思い出すほどネガティブになってしまうに違いない。
つらいときに去って行ったやつへの最高の復讐は、そいつのことは名前すら思い出せないくらいキレイさっぱり忘れて、思いっきり成功してやることだ。
もし、成功したキミの前にそいつが表れても、「どちら様でしたっけ……?」のひと言でKOだ。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.116-117)
去って行った人のことは忘れ、寄り添ってくれる人がいる幸せを噛みしめ、やるべきことをやっていけば必ず這い上がれる。
私自身はまだ人気者になったためしがないが、人生はいつ何が起こるかわからない。
どん底までついてきてくれた人は絶対に、生涯大切にするつもりである。
そして、数少ない友人が困っているときは、寄り添える人でありたいと思う。
(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。






