「毎日を気分良く過ごしたい」「他人に振り回されるのをやめたい」「自己肯定感を高めたい」……そんなあなたにおすすめなのが、日韓累計40万部を突破したベストセラー『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(キム・ダスル著、岡崎暢子訳)だ。本記事では、ライターの小川晶子氏に、「自己肯定感を守る習慣」についてご寄稿いただいた。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【今すぐやめて】「必要以上に空気を読んでしまう人」がやりがちなこと・ワースト1Photo: Adobe Stock

必要以上に自分を「卑下」する

 だいぶ昔のことなのに、いまだに傷ついている言葉がある。

「私って、本当にバカでさ」

 友人との会話の中で、私が自分の価値観について放った言葉だ。そのとき友人は、私の話に興味を持って聞いてくれていた。

 なのに、私は自分を下げたい気持ちが抑えられなかった。

 偉そうに思われたくない。自意識過剰だと言われたくない。そして咄嗟に自分を貶める言葉を吐いた。

 友人はちょっと笑っていたが、どう思ったのかはわからない。こんな会話はきっとすぐに忘れただろう。

 でも、自分の言葉にこんなに傷つくのかと、驚いた。

「言わなければよかった」と長いこと落ち込んだ。取り消したい、と何度も思った。

 本当はとても大事に思っていることなのに、「~する私はバカなのだ」と言って、大事にしている価値観を自らバカにしたのだ。

「謙遜しすぎ」はもうやめる

 どういう状況であろうと自分で自尊心を傷つけるのは、やはりやめたほうがいい。

『人生は「気分」が10割』の中で著者のキム・ダスル氏は、自分の気分を守るために日常生活の中でやらないよう気をつけるべきこととして4つ挙げている。

1.反射的に謝る
2.すぐ頼りたがる
3.なかなか断れない
4.謙遜しすぎる
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.274-276)

「私って、本当にバカでさ」は、行き過ぎた謙遜に当たるだろう。

 著者はこう述べている。

 自尊心を傷つけるような言葉を自ら口にしないこと。
 謙遜が行き過ぎて自分のことを卑下も否定もしないこと。
 自分で自分を信じられなければ、世界中を敵に回したような気分で生きることになる。
――『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』(p.275-276)

 他の3つも、私は心当たりがある。

 人を傷つけないようにするのと同じく、自分も傷つけないようにしたい。

 自分なら傷つけていいわけではない。どちらも大事なことなのだ。

(本稿は、『人生は「気分」が10割 最高の一日が一生続く106の習慣』の発売を記念したオリジナル記事です)

小川晶子(おがわ・あきこ)
大学卒業後、商社勤務を経てライター、コピーライターとして独立。企業の広告制作に携わる傍ら、多くのビジネス書・自己啓発書等、実用書制作に携わる。自著に『文章上達トレーニング45』(同文館出版)、『オタク偉人伝』(アスコム)、『超こども言いかえ図鑑』(川上徹也氏との共著 Gakken)、『SAPIX流 中学受験で伸びる子の自宅学習法』(サンマーク出版)がある。