ソフトバンクグループ(SBG)は、スイスのエンジニアリング大手ABBのロボティクス事業を負債を含め約53億8000万ドル(約8200億円)で買収することで合意した。これにより、ABBが進めていた同事業のスピンオフ上場計画は取りやめとなった。ABBは今年、ロボティクス事業を分離し、2026年4-6月期(第2四半期)の上場を目指す計画を発表していた。ロボティクス事業と他の部門との間では事業面・技術面で相乗効果が限られ、需要や市場特性も異なることから、分社化によって価値創造が図れると見込んでいた。ABBのピーター・ボーザー会長は「ソフトバンクからの提案は、取締役会と執行委員会で慎重に評価され、当初のスピンオフ案と比較された」と述べ、「提案はロボティクス事業の長期的な強みが反映されており、売却によってABB株主に即座に価値還元できる」と説明した。
ソフトバンクG、スイスABBのロボット事業を買収 約8200億円
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