傅を失って取り乱すトキ
なんともう傅のお葬式が終わっていた!
「りっぱな侍ほど早くいってしまう」と勘右衛門(小日向文世)は無念そう。
勘右衛門、司之介、銀二郎(寛一郎)は白い裃(かみしも)で葬式の帰りのようだ。
銀次郎が「怪談お話ししましょうか」と気を使うが、「いえ今日は」とトキは断る。
「その代わり、ひとりになって取り乱したい」とトキは言い、ひとり外に出ていく。
そこまでがいつもの同じワードの連打。今回は「取り乱したい」をトキとフミ、司之介が繰り返す。ふじきみつ彦(脚本)、繰り返しが好き過ぎる。
洗い場に出るトキ。遊郭では盛り上がっている音が聞こえる。
「ふーーー」とトキが泣きそうになっていると、サワ(円井わん)が来る。
しんどいとき、いつも傍らにいてくれるサワ。おかげでようやく取り乱すことができた。
実の父が亡くなる前に、実の父娘だとはっきり名乗りをあげて、ひしと抱き合うようなことができなかった。お互い、松野家のことを考えて耐えたわけで。司之介とフミの気持ちを考えるとトキが松野家の人たちの前で取り乱すわけにはいかないだろう。
それにしても堤真一の退場が予想以上に早かった。朝ドラあるあるだと、主人公の父が早く亡くなることはよくある。それによって主人公が奮起せざるを得なくなるのだ。直近だと前作『あんぱん』がそうだった。早世するのはよくできた父親だ。そういう意味では、傅は良くできた人物であるうえ実の父。完璧に朝ドラあるあるだったのだ。
堤真一がもう出ないのは残念だが、次週は吉沢亮が出る!