こんな遊び方するの!?富裕層の「ワイン会」が衝撃すぎた
思いつきで趣味にしてみたワインだったが、このワインがその後今までの人生で出会ったことのない人たちとのつながりを作ってくれた。
まず渡米前に、シンガポール国立大学(NUS)で初めてワイン倶楽部を作ったと言っているシンガポール人と仲良くなり、彼の定期的なワイン会に呼んでもらうことになった。
この会は例えばブドウの品種もしくはワインの産地国だけを指定されて、該当するワインを各自が考えて持ち寄って、レストランで待ち合わせる。そのワインはラベルが分からないように布やアルミホイルでボトルを包んでおき、全員がご飯を食べながら各自が持ち込んだワインを飲みながら銘柄を当てるという会だった。
集まるのはシンガポールで成功している華僑たち。毎回参加する人もいれば、1回しか会わなかった人もいた。しかし会った瞬間、お金持ち特有の余裕が感じられる人ばかりだった。
よく知らない人たちと、大きな円卓を囲みながら、食事をし、ワインを当てていく。銘柄を当てることよりも、テイスティングの感想を述べ合う。その感想に「そうだよね」と相づちを打ったりしながら、ワインを口にして、食事を楽しむーー。
ほとんど初対面の人たちだったのに、あっという間に時間は過ぎた。優雅な時間だった。金持ちってこんな遊び方をするのか、と思ったことを覚えている。
そしてワインはバブソン大学に来てからも活きた。
授業を超えて人とつながるきっかけを作ってくれた。例えばマサチューセッツ州でコーヒー店を経営するアメリカ人とは、まさにワインがきっかけで話すようになった。
彼とは授業のグループワークで同じチームになったのだが、夜8時からのオンラインミーティングに入室した時、彼は既に入室していて大きなワイングラスをスワリングしていたのだった。
「何のワイン飲んでるの?」と聞いたことがきっかけで、その後授業の前後で最近飲んでおいしかったワインなどの話をするようになった。そして休みの日に彼の店に行くことになった。