動物用のエサの臭いと、交尾期のクマの臭いが
野生のクマを誘う一因に
このルート周辺には、緑地の多い「大学の敷地」や「多摩動物園」がある。近年、各地の動物園でクマの侵入と、飼育動物やスタッフ、人との接近が起きているという。
「動物用のエサの臭いと、交尾期のクマの臭いが、野生のクマを誘う一因になる。動物園周辺は引き続きクマ出没の可能性がある」と米田氏。
最後に、もし市街地でクマに遭遇した場合、身を守る方法はあるのだろうか?
米田氏は、「クマ撃退スプレー」を挙げる。「正しいものを使えば」効果があるという。一方で今、見逃せないのがクマ被害拡大の折に便乗して、ニセモノのスプレーが市中に出回っていることだ。効果のないスプレーを誤って購入し、使用すれば、最悪の場合は人命を危険にさらすことになる。
『クマに9回襲われて生還した男が教える「命を救うクマ撃退スプレー」と「偽物スプレー」の決定的な違い』では、米田氏に「ホンモノ」のクマ撃退スプレーについて解説してもらったので、そちらも一緒に読んでほしい。