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クマに9回襲われて生還した専門家が警告する、首都圏「クマ出没」要注意エリア

ダイヤモンド・ライフ編集部
社会ニュース3面鏡
2025年10月21日 7:00
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【4回目】1989年4月10日、越冬中の若いメスグマは出産が無かった。観察中に出てきて襲われスプレーで撃退。逃げたが二人だったので攻撃が分散したこと、40㎏ほどだったので負傷しても全治3週間ほどで済んだろう。出産の無かった越冬メスグマは躊躇わず攻撃してくることを確認した。【5回目】1989年4月15日、基幹林道の崖の上、50メートルで体重90㎏のメスグマが越冬していて登ると、穴の前、4メートルに出てしまい襲われ、クマスプレーで撃退した。断崖に落ちて死ぬか、襲われて死ぬかのどちらかだった。出産の無かった越冬メスグマは躊躇わず攻撃してくることを確認した。【6回目】1990年4月5日。秋田市太平山の標高400メートルでは積雪が1メートルほどあり、前日は雨。ザク雪の下に隠れていたマタタビなどの灌木群に腰まで落ち、5メートル先のスギの伐採根の下の空洞から出てきた90㎏ほどのオスグマに襲われた。クマスプレーが無ければ死亡。越冬中のオスグマは躊躇わず攻撃してくることを再確認した。
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【7回目】1994年5月の中頃、広島県豊平町で、イノシシを捕獲するワイヤー括り罠に熊がかかり(錯誤捕獲)、麻酔吹き矢を使用して開放中、樹上に登ったクマがジャンプし、体重でワーヤーが切れた。私の顔の前面、2メートルでハンターが射撃、顔中、大出血したクマが逃げた。数カ月後、近くのゴルフ場に「目の見えないクマが出没」という噂が立った。発砲が無ければ死亡した。錯誤捕獲グマの放獣は重大な危険性があることを認識した。なお、麻酔銃の必要性を認識し2002年に購入、10年に売り払っている。【8回目】1994年7月7日、広島県吉和村で、捕獲したクマの首に発信機を取り付けようと麻酔を打った。ドラム缶檻の側面に開けた穴を小さくしていて内部が分かりにくかった。入口の方にクマの鼻先が見え、奥の方の穴にはクマの爪先が見える。動かなくなったので入口の鉄板を20センチほど上げて中を見た。黒い物体が動かない。40センチほど上げた。いきなりガオーと吠えられ、熊の爪が伸びて来たので、足で蹴って押し込み、入口を落とした。中に大きな子グマを連れた母グマがいた。2頭、入っていたのだ。襲ったのが20㎏の子グマで助かった。ドラム缶檻の内部は暗く、しっかりとライトで確認するべきだった。2頭のクマが入っているのは初めての経験だった。【9回目】1994年8月31日、広島県芸北町の養蜂場で捕まった135㎏のオスグマを移動用の檻に押し込み、軽トラで山奥へ運び、山に帰そうとした。しかしクマは逃げる私の軽トラックを数分間に渡って襲った。軽トラックの後部に抱きつき、叩き壊し、噛んだのだ。普通のクマだったら立ち去るが、この大クマは逆襲してきた。この場合だけは麻酔したまま退去すべきだった。
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【総論】クマには様子見、威嚇、攻撃と三段階の攻撃様態がある。私はクマに3回、威嚇された。ぽんぽんと跳ね飛んできて、私の前方、7~8メートル先で両前足を揃えて、地面を打つ行動だ。私は、じっとして動かなかった。クマは2~3回、威嚇して去った。また別の時、クマは15メートルぐらい先から山なりにバウンドしながら、飛び跳ねながら5メートル先まで来て、すぱっと止まり両手で、地面を、ばんと叩き、また15メートル下がり、同じことを2~3回、繰り返した。襲うことはないので、そこを見切れば、静かに去るのを待つ。ここで慌てて急な動きをすると襲われる。【その他】1メートルの距離で寝ているクマを踏みそうになったことがある。クマは目前で1メートルも飛び上がり「シェシエ」と叫んで逃げた。2メートルで遭遇したことも30回ぐらいあるが逃げていった。3メートルぐらいだと声はかけず、動かない。5メートルだと、クマに「ホイッ」と声をかけて、こちらの存在を知らせる。【結びに】私が襲われた9例は「クマを見たいために、助けたいため」に業務上、襲われたものでクマに責任はない。一方、私は自然下で3000回はクマを目撃、遭遇、観察したが襲われていない。生き延びられたのはただ一つ、私がクマの攻撃生態に精通して対処をしているからだ。だからクマに5~10メートルまで近寄られても平気なのだ。
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「クマ凶暴化で死亡事故多発」クマに9回襲われて生還した専門家が予測する「危険な2年周期」では、今後のクマ被害の行方を予測している。

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