金にとって「3度目の正直」となるだろうか。金は過去50年間で3度目の上昇局面を迎えているが、前回と前々回は高値から大きく崩れた。金が今年、記録的な急騰を見せた後で一段と上昇するという論理はシンプルだ。「今回はこれまでと異なる(This time is different)」というものだ。これは、カルメン・ラインハート教授とケン・ロゴフ教授が共著のタイトルに使って以降、株式・債券・為替市場の投資家にとって危険な言葉であることが証明されている。副題が筋書きを明かしている。「8世紀にわたる金融の愚行(Eight centuries of financial folly)」だ。(訳注:邦訳は「国家は破綻する─金融危機の800年」)