65周年記念の特別株主優待は
パークチケットがお得にもらえる!
OLCは1960年に創立しました。そこで今年は65周年記念の特別株主優待として、9月30日時点で100株以上を保有する株主に、「1デーパスポート」(入園券)1枚を配布するのです(表1)。
通常だと、500株以上所有株主に対して年に1枚パークチケットを配布しています。つまり今だけ特別に株主優待でお得な期間だったのです。
通常の株主優待は「お得感なし」
約175万円分の株購入でチケット1枚だけ…
通常の株主優待を確認すると、所有株数に応じてチケットの枚数が増えます(表2)。ちょっとビックリしました。正直、あまりお得感が無いからです(苦笑)。
OLC株はこの数カ月間、1株3500円前後なので、500株購入で約175万円の投資です。それでも1万円程度のチケットを年に1枚しかもらえないのか、と思ってしまいました。
200円~500円台で長く低迷も
アベノミクスを背景に上がった?
OLC株をかいつまんで分析してみましょう。2000年~12年ごろは、OLCの株価は200円台から500円台で推移し、長く低迷していました。
それが、アベノミクスが始まった13年ごろから株価が上がり始め、19年には2000円台に突入。コロナショックで20年に一時的に急落するも回復し、23年には5500円を超えました。その後、24年初から値下がりし、25年夏は3500円程度に落ちています。
もし1株200円台の時代に買っておけば……当時の自分に言ってやりたいです。1万株を約200万円で買っておけば、株主優待で毎年10枚のパークチケットをもらえたかもしれないぞ、と。
2000年代、私は大学院で各国のテーマパークやウォルト・ディズニーの研究に夢中でした。実は私に、「研究の一環として株を買ってみたら」という人が何人かいたのです。しかし当時、学生の分際で株を買うなんて……と弱気でした。あの時、親に借金してでも買っておけば良かった……!と後悔しています。
アベノミクスは日本株の株価上昇と、上場企業に資金の流入増加をもたらしたと言われています。他方、現在の株高は、私のような給与所得を主たる収入とする末端の個人投資家にとって、良い側面も悪い側面もある気がします。もっと株を買いたいと思っても、結構高いなぁと思うのです(あくまで私見です、個人差があるでしょう)。