いま成人の3人に1人かかっている脂肪肝! 専門医として40年以上肝臓を治療する医師が提案する解決法が、『肝臓専門医が教える脂肪肝が気になる人の魔法のスープ』(ダイヤモンド社)。脂肪肝に自覚症状はないものの、ダイエットや筋トレの効果が下がったり、疲れがとれない原因に。でも大丈夫! 肝臓は再生能力が非常に高いので、肝臓の脂肪を落とし、代謝、解毒、免疫をパワーアップすることで、さまざまな症状を遠ざけて、なりたい体を実現します。

【医師が解説】甘いものがやめられない人の「糖質オフ」はチョコと緑茶でうまくいくPhoto: Adobe Stock

緑茶と高カカオチョコレートでほっこり

 果汁100%のジュースはお好きでしょうか。

 実はジュースは果物そのものを食べるより、大量の果糖が体内に入りやすいアイテムです。しかも食物繊維が取り除かれているため、糖の吸収速度がかなり急激です。

 肝臓の健康を考えるなら、ジュースの代わりに緑茶はいかがでしょうか。ペットボトルのものでOKです。

 血液をサラサラの状態にするには、抗酸化作用の強いポリフェノールがおすすめです。緑茶に含まれる「茶カテキン」というポリフェノールは抗酸化力が強くほっとひと息つきたいときに濃いめの緑茶を飲むのも効果的急激な血糖値の上昇も防ぎ脂肪の燃焼を促します

甘いものがやめられない人に朗報

 また、私が患者さんにすすめているのは高カカオチョコレート。カカオ分70%以上のチョコレートにはカカオポリフェノールが豊富に含まれています。カカオポリフェノールは活性酸素の害を抑え込むと同時に、インスリンの働きをよくする効果もあるため、急激な血糖値の上昇を抑えます

 カカオには食物繊維も多く含まれますので、食事の前に食べれば糖の吸収をおだやかにしてくれますどうしても甘いものがやめられない人は、取り入れてみてはいかがでしょうか。カカオポリフェノールは体内にとどめておけないので、少しずつ小分けして食べるのがおすすめです。

 空腹時やストレスを感じたときに食べると、リラックス効果もバッチリ甘いものが好きな人は、お菓子やジュースの代わりに食べると、無理なく糖質を抑えることができ、脂肪肝の改善につながります。

※本稿は『肝臓専門医が教える脂肪肝が気になる人の魔法のスープ』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。