投資家側も忍耐強く、どっしり構えよう

なぜ「英国の100年投資会社」はサイバーエージェントに賭けたのか?「上がる株」を見抜く2つの視点Photo:DIAMOND

「サボる側」に陥ってしまう元凶として、藤田氏は市場の構造的問題を指摘する。

《現実には、目の前のことに囚われ、やらなければならない変革をサボる会社が非常に多い。そうなる理由のひとつは、四半期決算のプレッシャーだと思う。3ヶ月ごとに迫る決算で良い数字を出さないと株価が下がるので、どうしても長期的なことが後回しになる》

 結局のところ、株式投資をする人たちが探すべきは、短期主義の重力に抗い、未来への投資を続けられる企業である。そして、私たち自身もまた、その企業の挑戦を支える「忍耐強い投資家」でなければならない。

 企業の長期ビジョンを見抜き、顧客からの熱狂を感じ取り、そして未来への投資という行動を確認する。その上で、日々の株価の揺れに惑わされることなく、どっしりと構えるのだ。

なぜ「英国の100年投資会社」はサイバーエージェントに賭けたのか?「上がる株」を見抜く2つの視点