
日本よりも海外、特に北米で高い人気を誇る、スバル「フォレスター」。新型(6代目)フォレスター最大のトピックは「水平対向エンジン+トヨタのハイブリッドシステム」だと前記事ではお伝えしたのですが、開発者の只木さんが話す「一番力を入れたところ」は、フェルさんが思いもよらないポイントでした。今回は、アメリカで愛されている理由である「扱いやすさ」「長距離乗っても疲れない」秘密に迫ります。また、本記事後半(インタビューの後)では、10月29日に開幕した「ジャパンモビリティーショー2025(旧:東京モーターショー)」のスバルブースのようすを紹介します。(コラムニスト フェルディナント・ヤマグチ)
コットンクラブでジャズを堪能
みなさまごきげんよう。
フェルディナント・ヤマグチでございます。
今週も明るく楽しくヨタ話からまいりましょう。
丸の内COTTON CLUBで開かれたスペシャルセッションにお招きいただきました。
出演はギターの小沼ようすけさん、ボーカル&フリューゲルホーンのTOKUさん、そしてトランペットの島裕介さん。いずれも日本のジャズシーンを代表するトッププレイヤーで、三人が同じステージに立つのは非常に珍しい。いわば“夢の顔合わせ”と呼ぶにふさわしい共演であります。
小沼ようすけ(右)、TOKU(左)、島裕介(中)による白熱のセッション。即興の呼吸がぴたりと合い、音が空間を立体的に描いています Photo by Ferdinand Yamaguchi
小沼さんのギターが織りなす繊細なコードに、TOKUさんの声がふっと溶け込む。そこへ島さんのトランペットが立体的な陰影を与える。
アドリブの応酬でありながら、全体に構築的な緊張感があり、ひとつの物語を紡いでいくような統一感がありました。即興でありながら、どの瞬間にも“意思”が宿っている。いや、プロというのはエラいものです。
出演者全員がステージ上へ。卓越したテクニックと遊び心が共存した、まさに“奇跡の一夜”でございました Photo by F.Y.
会場となったCOTTON CLUBは、東京駅丸の内南口からほど近い大人の空間です。高層ビルの谷間にあって、扉を開けると一瞬で時間の流れが変わります。木と布を多用した内装がほどよく音を吸収し、楽器の倍音が自然に混ざり合う優れた設計で、トランペットの島さんも「非常に音響が優れていて、大好きで演奏しやすい会場の一つです」と語っておられました。
この贅沢な夜を企画・主催し、招待くださったのが、コナカの湖中社長。いつもながら品格と遊び心を兼ね備えたお方で、今回のブッキングにも氏の美意識が色濃く表れていました。
湖中社長、素晴らしい夜を本当にありがとうございました。
主催のコナカ・湖中社長は、この夜の立役者にして、音楽を愛する経営者。ちなみにフェル着用のスーツは、コナカが展開するパーソナルオーダーブランドの「DIFFERENCE」製。どうです、ビシッとしているでしょう(笑) Photo by F.Y.
ということで本編へとまいりましょう。
スバル伝統の水平対向エンジンにトヨタのハイブリッドシステムを組み合わせた搭載したスバル「フォレスター」の開発責任者インタビュー、後編です。
SUBARU 商品事業本部 プロジェクトゼネラルマネージャー 只木克郎さん Photo by AD Takahashi







