「雑談力」の死角

「雑談って何を話せばいいの?」→ロザン菅広文の答えが正論すぎて、ぐうの音も出なかった〈再配信〉Photo by Ryosuke Kamba

――「雑談力」っていう言葉自体がしゃべることを想起させますけど、しゃべるより聞く方が大事だと。

 おっしゃる通りです。しゃべるよりも聞く方が、相手方は「すごくコミュニケーションをとった」という気持ちになるんですって。

――参考になります。とはいえ、「コミュ障」気味の人からすると、なかなか天気の話とかも聞きづらい、というのはあるかもしれません。知らない人相手に気後れしてしまって、パーティー会場の壁際でひたすらスマホいじる、みたいな。

 そうか、なるほど……。でもね、これは社会人としてやらなければしょうがない。やるしかないのかなと。

――仕事だと割り切ってやるしかない、と。逆にミッションだと考えたら、気恥ずかしさを忘れて雑談できるかもしれないですね。

 そうなんですよ。そこが、すごく大事かなと思いますね。

「雑談って何を話せばいいの?」→ロザン菅広文の答えが正論すぎて、ぐうの音も出なかった〈再配信〉京大中年』(幻冬舎)

菅 広文(すが・ひろふみ)

 1976年10月29日、大阪府高石市生まれ。大阪府立大学(現大阪公立大学)経済学部進学。96年8月、高校時代の友人である宇治原史規(京都大学法学部卒)とお笑いコンビ「ロザン」を結成。『京大芸人』『京大少年』『京大芸人式日本史』『京大芸人式 身の丈にあった勉強法』など、京大芸人シリーズは累計35万部の大ヒット。宇治原との共著『京大 芸人 ノート』も話題に。デビュー当時から舞台やテレビで活躍し、近年はYouTubeや講演などに活動の場を広げている。