睡眠時無呼吸症候群が疑われる場合は、専門医に相談してください。入院して行うポリソムノグラフィー検査を実施したうえで、医師が判断します。
検査の結果、重症の場合は、CPAP(持続陽圧呼吸療法)といって、鼻に装着したマスクから空気を送り込む治療を行います。
その空気の圧力によって、気道に空気の通り道を確保するのです。当初は、「マスクが息苦しい」、「寝返りが打ちにくい」と訴える方がほとんどですが、1~2週間続けると体が適応し、むしろ使わないと眠れなくなるケースも少なくありません。
いずれにしても、重度の睡眠時無呼吸症候群は高血圧や心疾患のリスクを高めてしまいます。放置することなく適切な治療を受けることが、睡眠の質の向上、ひいては長期的な健康維持のために不可欠です。
睡眠の質を上げるなら
まずは「睡眠の可視化」を
近年は、睡眠の質を上げるためのスマホアプリや、腕時計・指輪型などのウェアラブルデバイスが普及してきました。
睡眠に悩みがある人は、睡眠の状況を可視化したり、心地よい目覚めをサポートしたりするアプリやデバイスがあるので試してみるとよいでしょう。
ここでは、代表的なアプリとデバイスを2つずつ紹介します。
手軽に始めるならば、スマホのアプリがいいでしょう。iOSにもAndroidにも対応したさまざまな睡眠アプリがあります。
睡眠の状況をグラフや表にして可視化することで、自分がどういう睡眠をとっているのかが把握できます。
しっかり休めているかどうか、意識して自己管理することで睡眠の質が上がっていきます。
・Pokemon Sleep(ポケモン スリープ)
スマホを枕元に置いて寝ることで、入眠までの時間、睡眠中の動き、いびき・寝言などの睡眠データが記録されます。そのデータをもとにゲームを進めることができ、ゲーム感覚で睡眠リズムを整えることができます。
・Sleep Cycle(スリープサイクル)
基本的な睡眠データやいびきの録音をもとに、睡眠を分析して詳細なレポートを作成。中でも、眠りが浅くなるタイミングを感知して、快適な目覚めをサポートするスマートアラーム機能が役立ちます。







