膨らみ続ける食料雑貨代に悩まされたジュリー・シンプソンさんは、対策を講じることにした。薄めることを始めたのだ。ミシシッピ州在住でソフトウエアマーケターのシンプソンさんは、食器用洗剤「ドーン」と床用クリーナー「クロロックス」に水を加えた。エアゾール式ガラスクリーナーの購入をやめてボトル入りガラスクリーナー「ウィンデックス」に替え、水を加えて長持ちさせるようにした。愛用のチューブ入り歯磨き「センソダイン」を薄めることも考えたが、そこは踏みとどまった。ただ、最後の最後まで絞り出している。米国人は節約実験にますます取り組むようになった。家庭用品を薄めて使うことに加え、より安価な食料雑貨店で買い物をしたり、利用者同士で商品を売買する「フェイスブック・マーケットプレース」で保存食品を購入したりしている。牛肉代を節約するために牛半頭分を購入した消費者もいる。
1セントでも節約、米国人はここまでする
牛「半頭分」の購入から洗剤の薄め使いまで、ケチケチ術の拡大が消費財メーカーの売上高に影響を与えている
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