一瞬で内定をとる人のAIの使い方

こうして話すと、「AIは就活に不要なのか?」と言われるかもしれません。いや、むしろ活用すべきです。

問題は、AIに任せてしまう姿勢なんですよね。

就活においては、AIは「答えを作ってもらうもの」ではなく、「自分の考えを整理するために使うもの」です。

自分の経験を書き出し、それに対して質問を投げてもらい、思考を深める。そうやって磨かれた言葉こそ、面接で説得力を持ちます。

就活で評価されるのは、完璧な文章ではありません。自分の頭で考え、内省し、言葉を探してきた“過程”です。その過程がある人は、AIを使うとむしろ強くなります。

逆に、過程を飛ばしてしまった人は、どれだけ綺麗な文章を書けても薄く見えてしまう。

これは、便利な時代になったからこそ生まれる落とし穴です。

AI時代だからこそ「素直さ」が武器になる

拙書『脇役さんの就活攻略書』には、就活では過去の実績や学歴の華やかさよりも、素直さや誠実さが評価されると書いています。

AIが当たり前になったことで、「その人自身の考え」がさらに重要になりました。

たとえ文章が少し不格好でも、自分で考えた人は面接で強いです。何を質問されても自分の言葉で答えることができます。

逆に、AIで取り繕った“綺麗なだけの言葉”は、一瞬で見抜かれます。

派手な実績も、完璧な言葉も必要ありません。コツコツ考え、言葉を積み上げた普通の学生こそ、AI時代に輝きます。

だからこそ、焦らなくて大丈夫です。自分のペースで、自分の頭で考え、AIを味方にしてください。それが、遠回りなようでいて、一番確実な道だと僕は思います。

陰ながら、あなたの挑戦を応援しています。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです