不意に失礼なことを言われて、苦笑いでやり過ごしたあとに「なぜあのとき言い返せなかったんだ」と後悔した経験はないだろうか。相手の無神経なひと言に、黙って傷つくだけではもったいない。そんなときに、1秒でスマートに反撃するための3つの方法がある。本稿では、注目の新刊『人生は期待ゼロがうまくいく』(著:キム・ダスル、訳:岡崎暢子)から内容の一部を抜粋・再編集してお届けする。(企画:ダイヤモンド社書籍編集局)

【今日から使える】イラっとすることをされたとき「スマートに反撃」する方法・ベスト3Photo: Adobe Stock

まずは「1秒で反撃する練習」をしておく

 不意に失礼なことを言われても、たいていは驚いてどう対処したらいいのかわからず、苦笑いをしてやり過ごす。そしてあとになって、じわじわと怒りが湧いてくる。あの時なぜうまく言い返せなかったのかといらだち、後悔が押し寄せる。そんなとき1秒で反撃するための3つの方法を紹介する。

1.発言の意図を問いただす
「今の、どういうことですか?」「ちょっと引っかかったんですが……」「それって、どういう意図なんでしょうか?」。カチンとくるようなことを言われたら、冷静に聞き返すといい。

 失礼なことを言う人は、たいてい何も考えずに口に出しているから、改めて聞き返されると動揺して言葉に詰まる。どうにか言い訳しても、誤解を招く言い方の場合もあれば、意図的な皮肉だった場合もある。前者なら笑って受け流し、後者の場合は、「なぜそんなことをおっしゃるのですか?」「それはアドバイスのつもりですか?」と、さらに斬り込むこともできる。

2.ストレートに反撃する
「服ダサくない?」「太った?」。こんなふうに馬鹿にされることは珍しくない。もし、こう言われたら、軽いトーンで反撃してやると効果的。

「いつファッション評論家デビューしたんだっけ?」「今どき体型の話する人が、まだいるんですね」。こう言ってやれば相手は一発で黙り込むはずだ。

3.ユーモアのある返しで笑いを横取りする
 太ったという意味で「山が通ったのかと思った」などと皮肉を言われたら、「山に見えた? ありがとう、僕のほうがキミよりは大物かもね」と言ってみる。

「本当にうまくいくと思ってるの?」という意地悪には、「そうなんだよ。あまりにもうまくいきそうで、逆に心配」と返す。こんなふうに冗談めかしつつポジティブに返せるとスカッとする。

 失礼なことを言った相手も、そもそも自分がまいた種なのだから、腹を立てることもできない。これくらいの対処術を身に着けておきたいものだ。

(本記事は『人生は期待ゼロがうまくいく』から一部を抜粋・再編集したものです。)