生産性のプロ、元マッキンゼーの勝間和代が、「家電(テクノロジー)」にはまった。そこで本連載では、家電歴40年、2000以上の家電を自腹で試した勝間和代氏による本、『仕事と人生を変える 勝間家電』の中から、家電(テクノロジー)を使って生産性を上げ自分の時間を取り戻す方法を紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石塚理恵子)

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運動どのくらいしていますか?
2年間悩んでいた五十肩が、「VR」をはじめて2週間で解消しました。
その瞬間からVRは、私にとって人生の質を上げ、健康を保つ必須アイテムになりました。
※VR(VRゴーグル):仮想現実(Virtual Reality)を現実であるかのように体験できる専用ゴーグルを装着することで、視覚・聴覚などを通じて仮想空間に入り込む没入感を得ることができる。
整体のプロも驚いた
加齢とともに肩の可動域が狭まったため、私はマッサージに行ったり、ぶら下がり健康器にぶら下がったり、整形外科を受診したりしましたが改善されませんでした。
そこでそのときたまたま買ってあったVRで「ビートセイバー」(後述)というプログラムをやってみたところ、たった2週間で肩が動くようになったのです。
老けこんでいる場合じゃない!
ただこの2週間というのが曲者で、逆に2週間やらないと、またすぐに肩が固まってしまうので、私は海外旅行にもVRを持ち歩くようになりました。
私がどハマりしているものは?
VRは主に「ゲーム系」と、お喋りを楽しむ「チャット系」の2種類があるのですが、私はゲーム系、特にフィットネスゲーム系にドハマりしています。
スポーツクラブは着替えが面倒
スポーツクラブに行って着替えて、運動して、また戻って……という時間がない人も、スポーツクラブとほぼ同じクオリティのトレーニングを、バーチャルリアリティの中で受けられるのでVRはかなりおすすめです。
VRは初期の頃から使っていますが、ここ2年ほどでようやく現実的な値段、現実的な性能になったな、と思っています。
まずは「ビートセイバー」がおすすめ
1.5m四方程度の両手が広がるスペースがあれば、VRのスペースは作れます。
「ビートセイバー」というのは最も有名なプログラムの1つで、目の前に流れてくるキューブをリズムに合わせて前後左右に切り裂くというもの。
「ストレッチ」も不要になる
これを行うと勝手に肩まわりの可動域が広がるためストレッチいらず。
これをはじめソフトウェアは3000円程度で、十分いいものがあります。
すべて一度に揃える必要はありませんが、「ビートセイバー」を手にいれるだけでも「VRを買った価値があった!」と思えると思います。
VRは体験しないとわからない
最近は日本語対応も増え、表示もほぼ日本語、音声も日本語で話してくれるインストラクターが少しずつ増えてきました。
VRは体験してみないとわからないと思いますが、ヘッドセットをかぶると、自宅にいるとは思えない広い空間が出現し、その中でさまざまなスポーツプログラムで遊ぶことができます。
気づいたら1時間運動していることも!
VRは楽しいので、私の場合、五十肩が痛くても夢中になって腕を振り回しているうちに、可動域が広がって肩が上がるようになりました。
私はぶら下がり健康器は30秒も続きませんが、VRなら気がついたら5分10分どころか、30分、1時間と経っているのが当たり前!
VRはテクノロジーの真骨頂
自宅があっという間にスポーツジムになり、しかも目の前に自分専用のインストラクターがいる体験は、あまりに素敵すぎて驚きしかありません。
これこそテクノロジーの真骨頂。
ぜひ目の前のテクノロジーを存分に活用してみてください。
(本稿は『仕事と人生を変える 勝間家電』からの編集記事です。本ではマシンの機種名や値段も紹介しています)







