「最近気になったニュースは?」面接でこう聞かれたらなんと答えますか?
『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、「最近気になったニュースは?」に対する一瞬で内定をとる人の答え方について著者である藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。

新卒 就活Photo: Adobe Stock

最近気になるニュースは見つけるだけでは足りない

面接で、事前に考えないと答えられない質問があります。

それが、「最近気になるニュースは何ですか?」という質問です。

僕は大学生のとき、あまりニュースに興味がありませんでした。就活をするからと新聞を読んでみたものの2日で挫折。

だからこそ、最近気になるニュースという質問には個別で対策する必要がありました。

まず、最近気になるニュースの難しいところは気になるニュースを見つけることだけでなく、そのニュースについて少し話せるようにしなければならないことです。

面接で最近気になるニュースは何ですか?と聞かれ、それに対して「AIが広告動画を作れるようになっていることです」と答えたとします。

それに対して面接官は「なぜそのニュースが気になったのか?」や「そのニュースに対してどう思いますか?」などの追加質問をしてきます。

だからこそ、気になるニュースを見つけるだけでは対策できません。

有識者のコメントが参考になる

ですが、そうは言っても大学生の頃の僕は経済の知識も何もありませんでした。なのでテレビやスマホでニュースを見たところで、「なぜ」とか「どう思う」なんてことを考えることはできなかったんですよね。

そこで活用したのが、Newspicks(ニューズピックス)でした。Newspicksは各ニュースごとに有識者のコメントが投稿されています。

最初はそれらのコメントを読んで、「なるほど、このニュースはそういうことか」とか「このニュースは深堀りするとこんなことが言えるんだな」と考えを深めていきました。

大学生で、基礎知識が乏しい状態だと、ニュースから自分の考えを引き出すのは難しいと思います。

そこでまずは有識者のコメントを参考にすること。

そうすることで、その中でも「このニュースなら自分も興味が持てるし、少し語れそうだな」というニュースを見つけることができるようになります。

就活ではそれについて話せば、「最近気になるニュースは何ですか?」にうまく回答することができますよ。

拙書『脇役さんの就活攻略書』では、僕のような普通の就活生がいかに評価されるのか、そこに特化した解説を書いています。

今回のように、普通の就活生に寄り添った内容になっているので、ぜひ気になる方は読んでもらえると嬉しいです。

新聞は基礎知識を持つ”玄人向け”である

そして最後に、今回の話に絡めて、就活生と新聞の関わり方について少し話したいと思います。

就活生からよく「新聞を読むべきですか?」と聞かれることがあります。

これに対する回答としては、「元々経済知識や教養が深い人には新聞はおすすめ。でもそうじゃない人にはハードルが高くて、読み慣れるのに2年は必要」と答えています。

新聞は日々できた出来事がまとめられているため、情報を得るのに適する媒体ですが、情報が多すぎて、知識がない人が読んでも「ふーん、こんなことがあるんだ」としか思いません。

これは美術館に似ています。

美術史や作家の人生、その絵の背景まで知識があると、1つの絵から様々なことを考えることができます。一方で、それらの知識がない人は「いい絵だな」「これは良いな」といった感想しか持てません。

絵ならそれで良いのですが、今回のように面接で答えるとなれば話は別ですよね。

だからこそ、新聞は社会人になって基礎的な知識や経済情報に触れるようになってから読み始めることをおすすめします。

(本記事は『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』に関連する書き下ろしです