メンタルが弱い人の「夜のNG行動」ワースト2は暴飲暴食、ではワースト1は?
誰にでも、悩みや不安は尽きないもの。とくに寝る前、ふと嫌な出来事を思い出して眠れなくなることはありませんか。そんなときに心の支えになるのが、『精神科医Tomyが教える 30代を悩まず生きる言葉』(ダイヤモンド社)など、累計33万部を突破した人気シリーズの原点、『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)です。ゲイであることのカミングアウト、パートナーとの死別、うつ病の発症――深い苦しみを経てたどり着いた、自分らしさに裏打ちされた説得力ある言葉の数々。心が沈んだとき、そっと寄り添い、優しい言葉で気持ちを軽くしてくれる“言葉の精神安定剤”。読めばスッと気分が晴れ、今日一日を少しラクに過ごせるはずです。
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不安を呼び起こさないための「夜の習慣」
今日は、「不安を作り出してしまう習慣」についてお話しします。
実は先日、私自身がこれをやってしまい、失敗した経験があります。「これをやると確実に不安になる」という行動、それは「寝る前に仕事に関する情報を確認すること」です。
寝る前のチェックが招いた「モヤモヤ」
先日、寝る前にふと仕事の状況を確認してしまったときのことです。以前行った取材案件で、まだ取材料金の支払いがされていないことに気づいてしまいました。
「あれ、まだ振り込まれていないな」と発見した瞬間から、「ちゃんと返事をくれるだろうか?」「スムーズに振り込まれるかな?」と、私の頭の中は不安でいっぱいになりました。
私はもともと「気にしい(心配性)」な性格ですが、こうしたことを見つけると、いろいろと考え込んでしまいます。
夜は「打てる手」がないからこそ苦しい
問題を見つけたのが寝る前だったため、そのときは何もできません。とりあえず「取材料金の件、どうなっておりますでしょうか?」とメールを送ることはできますが、夜中に電話をするわけにはいきません。
結局、相手の反応がわからないまま、モヤモヤとした気持ちを抱えてベッドに入ることになりました。その結果、寝つきが極端に悪くなり、睡眠も浅くなってしまったのです。
翌朝になれば、あっけなく解決する
翌朝、先方からすぐに連絡がありました。「忘れておりました、すみません!」という内容で、その後は滞りなく手続きが進みました。
取材や執筆の仕事では、こちらが依頼されている側でも先方からこちらに請求書を発行するルールになっていることが多く、単に先方がその段取りを失念していただけだったのです。
つまり、私が夜中に抱えたストレスは、全くの「無駄」でした。もし翌朝にチェックしていれば、その場ですぐに連絡や電話ができ、相手のアクションもすぐに返ってくるため、嫌な思いを引きずることなく解決していたはずです。
教訓:大事なチェックは「朝」に行う
今回の失敗から学べる教訓は、以下の通りです。
「大丈夫だろう」と思っていても、万が一抜け漏れを見つけると、解決できないまま不安を抱えて寝ることになります。
朝であれば、何かあってもすぐに行動(連絡・相談)に移せるため、安心感が違います。
寝る前にスマホを見るなら、「近所にできた新しい担々麺のお店の口コミ」とか「気になっている旅館の情報」など、深刻にならない内容に留めましょう。
特に不安になりやすい方は、「夜は仕事や重要事項に触れない」というルールを徹底することをおすすめします。
※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。








