時価総額1兆ドル(約155兆円)を超える企業が続出しており、その大半は人工知能(AI)ブームに乗ったハイテク企業だ。米製薬大手イーライリリーは、全く異なる理由で近く「1兆ドルクラブ」に加わる可能性がある。それは減量特需だ。重要なのは、イーライリリー株の軌道は、投資家がにわかに疑問視し始めている「AIを巡る市場心理やクラウド向け投資サイクル」に左右されないということだ。それどころか、ハイテクセクターから他のセクターへの投資資金の移動が追い風となる可能性さえある。同社に時価総額1兆ドル超を維持する力があるかどうかは、二つの問いに行き着く。肥満症治療薬の市場をどれだけ迅速に拡大できるか、そしてその市場をどれほど完全に支配できるかだ。
イーライリリー、減量ブームで「1兆ドル企業」へ
GLP-1薬の普及で株価に上昇余地
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