株で負ける人は取引中に「余計な動き」が多い…伝説の投資家が教える“不動”の極意
テレビ・ネットで「日本のウォーレン・バフェット」と話題! 1936年(昭和11年)、兵庫県の貧しい農家に4人兄弟の末っ子として生まれた。高校を出してもらってから、ペットショップに就職。そこでお客だった証券会社の役員と株の話をするようになったことがきっかけで、19歳のとき、4つの銘柄を買ったのが株式投資の始まりだった。バブル崩壊では10億円あった資産が2億円にまで激減。しかしあれから70年、89歳になった今、資産は24億円以上に増え、月6億円を売買しながら、デイトレーダーとして日々相場に挑んでいる。隠しごとなしに日常生活から投資法まで全部書いた話題の書『87歳、現役トレーダー シゲルさんの教え 資産18億円を築いた「投資術」』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものをお送りする。“小説形式”だからスラスラ読めて、プロの儲かる知識がドンドンわかる待望の続編は、『89歳、現役トレーダー 大富豪シゲルさんの教え』(ダイヤモンド社)。

【伝説の投資家】「疲れたら夕方5時に寝る」シゲルさんが徹底する「休息のルール」写真:川瀬典子

勝機を逃さないための「不動」のスタンス

私は取引時間中、疲れたからといって、たとえば腕を伸ばしたり腰をひねったりといった、株に必要のない余計な動作はほとんどしません。

私にとってデイトレードは、ワンチャンスをものにしないといけないもの。そのため、取引時間中は株以外のことはしないと決めているのです。

知力戦を支える「アスリート」のような鍛錬

だからこそ、市場が開いているとき以外の時間で散歩をして体力をつけています。

午前9時から11時半までの前場、午後0時半から3時までの後場と、パソコンの前に座りっぱなしで画面を凝視しているわけですから、そりゃ疲れますよ。

身を削るプレッシャーを凌駕する「覚悟」

商いが多い日には、頭がうまく回らなくなることもあります。若い人でも私と同じように午前2時に起きて、午前も午後もパソコンの前に座りながら、身銭を切って株をやれば「しんどい」と思うはず。けれど、「やる」と決めたら人間できるものです。

次なる戦場へ向かうための「戦略的リセット」

取引時間中はガマン、ガマンですが、引け後には無理をしないことも肝心です。しんどいなと思ったら、夕方5時ごろに寝ることもあります。そうしてまた翌日の午前2時から、心機一転がんばるわけです。