【働きながら株で資産50億円】ステージ4の直腸がんが判明した「現役医師」…最も後悔している判断ミス

2025年12月5日 7:45

【解説】一時の「不快」を避ける代償の大きさ

自身の過信と後悔を赤裸々に綴った現役医師の告白は、私たちに「健康への向き合い方」を根本から問い直すきっかけを与えてくれます。

著者が検査を避けた理由は「辛いから」「仕事を休みたくないから」という、誰しもが抱く感情でした。しかし、その一時の「面倒」や「不快」を優先した結果、取り返しのつかない代償を支払う危機に直面することもあります。

私たちはつい、目先の不便さを避けてしまいがちです。「目先の不便さは一瞬、後悔は大きい」ということを肝に銘じる必要があります。

「自分は大丈夫」。この根拠のない自信は、医学知識を持つ医師ですら逃れられない強力な心理作用（正常性バイアス）です。ましてや医療の専門家ではない私たちが、「症状がないから」「元気だから」と自己判断することの危うさは計り知れません。

身体の中身は、感覚や経験則ではなく、「客観的なデータ（検査画像）」が真実を語るのでしょう。

再発という過酷な現実と闘う著者の言葉は、私たちへの重い警告です。「あの時、こうしていれば」という後悔をしないために。もしあなたが検査を先送りにしているのなら、今すぐに予約を入れてください。

それが、あなたとあなたの大切な人を守る、唯一にして最大の防衛策です。

※本稿は『50万円を50億円に増やした投資家の父から娘への教え』（ダイヤモンド社）より一部を抜粋・編集したものです。