SNS時代に嫉妬で終わるか、成長を掴むか

――なるほど。人の志望校や大学にとやかく言いはじめたら危ないということなんですね。

びーやま:そうですね。人のことが気になっているということは、自分のことに集中できていない状態ですから、人には嫌われ、自分は成長できないという最悪のケースかと思います。

 大事なことは、自分と他人の価値観の違いを理解して、自分のことに集中することです。もちろん、ときには他人の意思決定が理解できないこともあるでしょうが、わざわざあれこれ言う必要はありません。黙って自分のことをやりましょう。

――受験生向けの話なはずですが、大人の私が聞いてもそのまま当てはまりそうな話です。

びーやま:でも、真面目な話、今の受験生は以前よりも大人的振る舞いが求められていると思います。SNSなどもあるなかで迂闊なことを言えば大変なことになるわけですし、そもそもSNSとはうまく付き合わないと勉強時間は確保できません。

 優秀な大人たちが、仕事の場面で自分のことだけに向き合っているのと同じように、今の受験生も自分のことに向き合う能力は強く求められていると思います。

 たとえばですけど、この時期になると推薦入試の合格報告がSNS上に溢れたりするのですが、そのときも「嫉妬に支配されて攻撃してしまうのか」「自分とは違うと捉えて机に向かうのか」「そもそも見ないという行動ができるのか」、どの選択をするかでその先にある人間としての成長は大きく変わってくると思うんですよね。

 少なくともイライラして相手を攻撃しているあいだにも、英単語1つは覚えられるわけで、賢い時間の使い方が求められているなと。

 受験は競争相手がいるので勘違いしやすいですが、結局のところ自分との戦いなので、上手に感情はコントロールしてほしいなと。もちろん自分の目標達成のツールとして「学歴厨」になるのはいいですが、誰かを攻撃するための「学歴厨」にはならないでほしいです。

 どんなに他人を気にしても成績は上がらないですから、自分のことに集中していきましょう。

――ありがとうございました。

※1:本記事ではびーやま氏、もしくは編集部宛に届いた悩みを扱っております。
びーやま[著]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』のツッコミ担当。早稲田大学教育学部卒。高校時代の偏差値は37だったが、1年間の浪人を経て早稲田大学に入学。大学時代は起業・自主退学・復学など、さまざまな経験をしたのち、大学受験のすばらしさに気づき現在に至る。甘いルックスと鋭いツッコミ(たまにポンコツ)で視聴者の心を掴んでいる。決め台詞は学歴モンスターの相方・高田ふーみんを制止する「ヤメロオマエ」。

高田ふーみん[協力]
教育痛快バラエティ番組・YouTube『wakatte.TV』にて「学歴至上主義」を貫く学歴モンスター。京都大学経済学部中退(現役合格)。学歴を絶対の価値基準とする偏った思想を持つヒール役として受験生や大学生を中心に人気を博している。決め台詞は「Fランやないか」。