「小さい頃はどんな子でしたか?」面接官からこのように質問された時にどう答えればいいのでしょうか?
『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、「小さい頃はどんな子でしたか?」に対する一瞬で内定をとる人の答え方について著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。
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良いことばかり話さずに弱みもさらけ出す
僕が就活生のとき、面接で「小さい頃どんな子だったか?」とよく聞かれました。
たしかに人の本質は小さい頃から変わらない面も多いので、この質問は求職者のことを知るうえで非常に有効だと思います。
ではこの質問に対して、僕はどのように答えていたのでしょうか。
それは弱みを徹底的にさらけ出すことです。
具体的には次のような回答です。
「私が小学生の頃、とにかく飽き性でレゴにハマったかと思えば、ベイブレードにハマり、すぐに飽きてポケモンカードにハマりと、とにかく飽き性な子どもでした。一方で、良い面も思い出してみると、両親が喧嘩しないよう気遣いをしていて、今でも気遣いに関してはプロ級だと思います。」
この質問の回答で意識していたことは、弱みをさらけ出すことでした。
これは僕のように何の実績もない普通の就活生が「素直さ」や「正直さ」を武器にすべきだと考えていたからです。
多くの就活生は、小さい頃にどんな子だったかと聞かれると、良いことばかり話します。
集団面接で聞かれたときもそうでした。「行動力のある子でした」「リーダーシップのある子でした」「部活動に熱心でした」...。
そんな中、僕だけ「めちゃくちゃ飽き性でした」と伝えたのです。
これに対して「飽き性なんて伝えたら面接官に仕事を辞める人だと思われるのでは?」と思うかもしれないですが、面接官はそう思ったら聞いてきます。
それに対して「今でも飽き性は変わらないですが、その代わりに新しいことへの挑戦や新しいアイデアを考えることには自信があります」と伝えてました。
そもそも自分の性格について、弱みを隠して内定を取ったら、入社した企業が合わない可能性が高くなりますよね。どんな弱みでもさらけ出して、そのうえで採用してくれる企業だけ内定をもらった方がミスマッチが少なくて良いのです。
弱みをさらけ出すことの強さ
ちなみに、この弱みをさらけ出すことは、拙書『脇役さんの就活攻略書』でも重要な戦略の1つとして書きました。心理学に自己開示というテクニックがあるのですが、人は相手の弱みや短所をさらけ出された相手に対して信頼感や親近感を感じるのです。
「私は東大生で、サークル長をしています。リーダーシップは誰にも負けません!」と言われるか、「私は実は友達が少なくて、散歩が趣味。家に帰ったら、愛犬とばかり会話してます」と言われるか、どちらに信頼感や親近感を感じるでしょうか。
意外にも弱みを正直に話してくれる人にそれらを感じる人は多いはずです。
先の例でも、愛犬とばかり会話してます...と弱みを話したあとに、「でもデザインセンスだけは誰にも負けない自信があるんです!」と強みを伝える。
そうすることで、「デザインセンスがあること」に対して信頼度が上がるのです。
強みや長所ばかり話す人に対して、「本当かな?」と思うはずです。なぜならそればかりの人は存在しないから。誰にも弱みがあります。それなら弱みもさらけ出して信頼してもらい、かつ自分に合った企業だけを選別できた方が良いですよね。
「小さい頃はどんな子でしたか?」という質問意外にも、面接では様々な質問がされます。
拙書『脇役さんの就活攻略書』では、僕のような実績も大学名にも自信のない就活生でも評価される方法をふんだんに紹介しています。
あなたの就活を、心から応援しています。








