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2025年は『国宝』や『鬼滅』が歴史的ヒットを記録し、日本映画界が大きく盛り上がった年だった。一方で静かに存在感を放っていたのが邦画ホラーだ。B級扱いされがちなジャンルだが、実力派キャストの怪演や独自の発想が際立つ良作が多い。今年公開の邦画ホラーから、特に「観る価値あり」の3本を紹介する。(フリーライター 鎌田和歌)
意外なキャストの名演技も
怖いのが苦手でもGO!
2025年の映画といえば、『国宝』や『劇場版「鬼滅の刃」無限城編 第一章 猗窩座再来』の大ヒットを思い浮かべる人が多いだろう。
『国宝』は累計興行収入170億円超えとなり、『踊る大捜査線 THE MOVIE2 レインボーブリッジを封鎖せよ!』(2023年/173.5億円)を超えるのではと予想されている。事前の宣伝PRよりも、口コミで評価が高まったケースとしても業界にインパクトを与えている。
また、『「鬼滅の刃」無限城編』は、国内のみで興行収入379億円超え、全世界では11月までに1063億超えを達成。全世界興行収入1000億円突破は、日本映画史上初の快挙となった。
これ以外にも『名探偵コナン 隻眼の残像』(144億円)や『劇場版 チェンソーマン レゼ篇』(87.7億円)など相変わらずアニメが強い傾向がある。
そんな1年の中で今回は、邦画ホラーに注目してみたい。ホラー映画は好む人は好むし、嫌いな人は嫌いなジャンルであり、邦画ホラーは「B級」「デートムービー」という視点で見る人も多い。しかし、意外なキャストの名演技を見ることができたり、掘り出し物のように良い脚本に出合えることがあるのもこのジャンルである。
2025年に公開された邦画ホラーで、これぞと思う3作品をピックアップした。以下、多少のネタバレにご注意いただきたい。







