「早期選考に落ち続けています。年内に内定が取れる気がしません。ぶっちゃけ12月に内定がないのはやばいですか?」
『ありのままの自分で、内定につながる 脇役さんの就活攻略書』は、特別な経歴や夢がなかった“普通の就活生”である著者が、1000冊以上の本を読み込み、自分に合った就活メソッドを築き上げ、食品大手を含む22社から内定を獲得した実体験をもとにした、どんな学生でも内定に近づく一冊です。「自己PRで話せることがない」「インターンに参加していない」といった就活に不安を抱く学生と、そっと背中を押したい保護者に読んでほしい就活戦略が満載です。今回は、12月に内定がないことについて著者である「就活マン」こと藤井氏が特別に書き下ろした記事をお届けします。
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12月に内定がないのは全くやばくない
27卒の就活生から「早期選考も受けているけど、落ち続けています。年内に内定が取れる気がしません。ぶっちゃけ12月に内定がないのはやばいですか?」という質問を受けました。
結論から言うと、12月時点で内定がなくても焦る必要はありません。
内定率の調査は様々ですが、昨年、26卒の12月末時点での内定率は10~40%ほどでした。(調査によって大きく幅があります)こうして見ると、たしかに12月末時点で既に内定を獲得している人は一定数います。
ですが、世の中には早くに内々定を出す企業がたくさんあります。
ベンチャー企業だったり、外資系企業だったり、そういった企業は「大手が内定を出す前に内定を出して良い人材を確保しないと!」と焦って内定を出しています。
そういった内定が出やすい企業からの内定を獲得している人が一定数いるという話であり、27卒の就活の本格化はまだまだ先だと言えます。
12月から就活に向けて動き出しておくべき
12月に内定がなくても焦る必要は全くありません。
ですが、就活は早め早めに始めておくに越したことはありません。
特に僕のように、過去の実績に自信がなく、かつ面接や文章力に自信がないような人は、早くから動くべきです。
そして具体的に取り組んで欲しいことは、まず就活の全体像を把握すること。
企業からの内定を獲得するためには、何をする必要があるのか、どんな順番で何に取り組んでいけば良いのかの筋道を立てましょう。
そこで役立つのがやっぱり「本」です。拙書『脇役さんの就活攻略書』でも就活の全体像を説明し、エントリーシートや面接など工程ずつ取り組み方の説明をしていますが、こうした就活の全体像を把握できるような本をぜひ活用してみてください。
僕が大学生の時も、最初はネットの情報でいけるかと思ったのですが、ネット情報だと1つ1つの情報が散らばっているので、全体像を把握するのには不向きでした。
だからこそ、本で内定までの道筋を大まかに掴みながら、分からないこと、もっと詳しく知りたいことをネットで調べて補足していくような動き方をおすすめします。
最後まで自分に合った企業を追い求める
そしてこの記事を読んでいる就活生に伝えたいメッセージがあります。
それは、周りの友達の内定に焦らず、ただ自分に合った企業だけを追い求めて欲しいということです。
受験はシンプルに「学力の偏差値が高い大学が一番すごい」ですよね。一般入試でいうと、テストの点数という決まった指標があり、かつ「東大はインドアな人に向いていない」といったような適性もありません。
一方で、就活は「倍率2000倍の大企業に入社するのがすごい」ではないんですよね。
なぜならその大企業の組織文化に馴染めずに辞めていく人もいれば、その大企業の年収よりも稼ぎたくて辞める人もいるからです。
つまりは企業ごとに適性があり、いくら倍率が高かろうが、知名度があろうが、あくまで自分に向いていないと関係ないんです。
就活は”いかに自分に合う企業に入社できるか”であり、周りの友達が知名度の高い企業に入社しようが、すぐに辞めるかもしれません。
ぜひ周りの内定に左右されず、最後の最後まで、自分に合った企業を追い求めてください。
拙書『脇役さんの就活攻略書』では、自分に合った企業の探し方、企業選びの軸の設定方法などの内定に近づく戦略を細かく解説しています。
1人でも多くの就活生の助けになることを、心から祈っています。








