社会的な「成功レール」の崩壊、どんどん不確実になる未来、SNSにあふれる他人の「キラキラ」…。そんな中で、自分の「やりたいこと」がわからず戸惑う人が、世代を問わず増えています。本連載は、『「やりたいこと」はなくてもいい。』(ダイヤモンド社刊)の著者・しずかみちこさんが、やりたいことを無理に探さなくても、日々が充実し、迷いがなくなり、自分らしい「道」が自然に見えてくる方法を紹介します。
Photo: Adobe Stock
自分の道を見つけるまでのステップとは?
私が本書で示した、「やりたいこと」がない人が、自分の道を見つけるまでのステップは4段階に分かれていますが、その前半は、①世界を広げ「強みの種」に刺激を与える ②自分を深め「強みの種」を芽吹かせる、の2つです。
ステップ1:まずは“やってみる”という刺激
「強みの種」にとって、やってみること自体が刺激になります。
コツは、やってみて夢中になれることがあったら、そのポイントを細かく言語化することです。
たとえば、「映像コンテンツに没頭している時間が楽しい」という方の場合。
それはフィクションなのかノンフィクションなのか。
時代劇が好きだとしたら、有名人の英雄譚なのか、庶民の話なのか。
そういったことを細かく言語化していきます。
もし、「知らない世界に自分を投影するのが面白いから、映像コンテンツを見るのが好きなんだ!」と好きの解像度が上がってくると、「映像コンテンツ」以外にも横展開ができます。
たとえば、異国に旅行して「知らない生活」を体験する。自分と違う生き方の人に会いに行く。東京なら、江戸の情緒が残る下町を歩く。好きの「核」が見えてくるほど、刺激の対象は豊かになります。
最初から「これが私の強みだ」と確定する必要はありません。“種”なのだから、まずは様々な土に触れさせる。それで十分です。
ステップ2:人に伝えて“芽吹き”を確かめる
「強みの種」の芽が出はじめる合図は、他者の喜びが混ざることです。自分が夢中で語れるテーマは、他者にも伝播します。体験を人に話したり実際に試してみることで、人が喜んでくれる。また、さらに「詳しい人」を紹介したりしてくれる。
偶然の縁が芽に光を当て、さらに育っていきます。
このステップで大事なのは、内側(自分への刺激)→外側(他者との共有)の循環を回すこと。ここで初めて、「私の強みの種はこの方向で喜ぶらしい」とわかってきます。
「強みの種」は後半の2ステップを経て、「強みの花」を咲かせるようになります。
*本記事は、『「やりたいこと」はなくてもいい。 目標がなくても人生に迷わなくなる4つのステップ』(ダイヤモンド社刊)著者のしずかみちこさんが、YouTubeチャンネル「サードプレイスラボちゃんねる」に出演し、代表の安斎輝夫氏の質問に答えた内容を抜粋・編集したものです。




