塾によりますが低学年の授業は予習前提では進まないものの、授業のペースについていくため、家庭で「教科書の基本例題を一緒に解く」「ノートの書き方を確認する」というサポートが必要です。親も学び直しの必要が生じるため、想像以上に手間と時間を取られます。
同書より転載 拡大画像表示
そして精神年齢の差も塾の学びに影響します。低学年クラスの中にはすでに学習経験豊富な子もいれば、塾で初めて学習に向き合う子もいます。そのため“塾慣れ”するまでに時間を要する子は授業に集中できなかったり、通塾に不安を感じ始め、勉強がストレスになったりする可能性があります。
「子どもの学ぶ意欲と集中できる時間」「家庭のサポート可能時間」「通塾距離と生活リズムの両立」を総合的に見極めて、「うちの子らしく頑張れそうだ」と心から思えるタイミングこそが、いちばん自然なスタート地点といえるでしょう。
塾選びで見るべきポイントは
塾全体の合格実績だけではない
塾を選ぶ際に、どのような点に重きを置くとよいでしょう。初めての通塾となると、つい華やかな「難関校合格者多数」の広告に心が揺れがちですが、「合格実績が良い塾=優秀な先生がいる良い塾」というわけではありません。
(1)校舎・エリア差に注意!
「御三家に◯人合格!」などの合格実績は「塾全体」の実績であり、校舎やクラスごとの実績ではありません。実際、同じ系列でも校舎ごとの合格実績には差があります。
差が生じる理由としては、生徒数の違いや、その年の生徒のレベルがあげられます。ある校舎では難関校志望者が多く在籍し、高い合格実績を出した一方、別の校舎では難関校志望者が少ないため、合格実績も低くなるということはよくあることです。







