また同じ校舎内でも、難関校を目指すクラスと中堅校を目指すクラスでは合格実績が全く異なります。難関校の合格実績が華々しいのに、自分の子が在籍するクラスの実績は思ったよりも低かった、というケースも珍しくありません。
では具体的にどうすればよいのかというと、まず、志望校がある場合、校舎ごとに「レベル別クラスの過去の合格実績」を塾に問い合わせましょう。また保護者説明会や入塾案内時に配付される資料の以下3つのポイントが非常に大事です。
・レベル別クラスの合格実績
・クラス在籍生徒数と合格者数の割合(合格率)
・前年度の生徒の偏差値分布と合格状況
これらのデータを見ると志望校別クラスの合格者数がわかるので、子どもの志望校に対して、どれだけ合格に近い指導をしているのか、イメージをつかむことができます。「全体実績」ではなく、「クラス単位での実績」を見ることこそが、子どもに本当にあった塾選びの重要なポイントになるのです。
家から遠い塾は要注意!
大手塾ならではのデメリットも
(2)異動のメリットとデメリット
『「まだ伸びる!」をあきらめない 中学受験 子どもの成績の本当の伸ばし方』(ユウキ先生 KADOKAWA)
大手塾では講師・校舎長の異動がつきものです。異動により、最新トレンドや効果的な指導法を他校舎から持ち込むメリットがある一方、慣れ親しんだ先生が離れるというデメリットもあります。また、異動により、教室の空気や学習サポートの質が変わることもあります。一方、地元小規模塾は異動が少ない分、塾長の色が強く出るので、その価値観が家庭とあうかを慎重に見極めてください。
(3)通いやすさと生活リズム
5~6年生になると授業時間も長くなり、帰宅が21時をすぎることもあります。家から遠い塾だと、送り迎えの負担や生活リズムの乱れにつながるので要注意です。どうしても良い校舎が近所にない場合以外は、通学時間と授業終了時間を確認して判断しましょう。
(4)親からの塾への積極的な働きかけが可能か?
子どもからの話だけでなく、授業中の様子や宿題の進み具合、また気になる点があれば、担任や教室長へ電話やメールで相談できるか確認しましょう。こうしたコミュニケーションがあってこそ、塾と家庭が二人三脚で子どもを支えられるのです。







