「議員定数の削減」早速自民党内から慎重論、臨時国会で「決まること・決まらないこと」【池上彰・増田ユリヤ】2025年11月14日、参議院予算委員会で答弁する高市早苗首相 Photo:JIJI

さまざまな評価があった
高市氏の「おもてなし」

池上 10月21日に召集された臨時国会の初日、自民党の高市早苗総裁が首班指名を受け、高市政権が発足しました。

増田 首相就任から間もない10月27日には、米国のドナルド・トランプ大統領が来日し、高市・トランプの初の日米首脳会談が行われましたね。

池上 トランプ氏は韓国で開かれるAPEC(アジア太平洋経済協力会議)に合わせての来日でした。高市氏の「おもてなし」ぶりにはさまざまな評価があったようですが、中でも米国の「国民車」といわれるフォードのピックアップトラック100台を購入するのに合わせて、会談が行われた迎賓館の前庭に車両を展示したのには驚きました。トランプ氏は案の定、大喜びだったそうです。

増田 いわば「公用車」として国土交通省の地方整備局に配備されるとも報じられました。果たして公用車が日本車でなくていいのかと疑問です。

池上 トランプ氏が対ロ制裁でこだわっているロシア産液化天然ガスの輸入停止については、トランプ氏から禁輸を提案されたものの、高市氏が「禁輸は困難」と押し返したと報じられています。実はロシア産の天然ガスを扱っている割合が他のガス会社と比べて大きいのが広島ガス。地元を選挙区とする岸田文雄元首相はほっと胸をなで下ろしたことでしょう。