数々の企業を再建してきたデヴィッド・ノヴァクは、世界の成功者100人から仕事も人生もうまくいくための知見を集め、『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』にまとめている。本記事では、その一部を抜粋・編集し、特に「成功し続ける人になる秘訣」を紹介する。(構成/ダイヤモンド社書籍編集局)
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経費を節約したつもりが2倍になっていたワケ
重要な発見や最高の結果を得るためには、険しい道を選ぶべきだ。
そうすれば、楽な方に流されていくことで、最後に大きなしっぺ返しを食らうという状況も避けやすくなる。
外食産業のナプキンについての有名な寓話がある。
あるレストランのオーナーが、それまでよりも数ミリ薄いナプキンを仕入れて店で使い、経費を少し節約した。
味をしめたオーナーは、翌年もさらに薄いナプキンを仕入れ、経費を節約した。さらに次の年もナプキンを薄くした。
すると、なんと経費は2倍になってしまった。
なぜなら、ナプキンが薄くなったことで、顧客はそれまで一度に1枚しか使わなかったのに、2枚、3枚と使うようになったからだ。
容易な道で失敗する
企業が利益を上げるために容易な方法でコストカットをすると、結果的に競争力を失う。
持続的な成長は、良い製品をつくり、顧客満足度を上げるための真摯な努力でしか得られないのだ。
同じことは個人にも起こり得る。
容易な道を選べば、望んでいたのとはまったく違う結果を招きかねない。
また容易な選択は、自分が思っている以上に簡単に習慣化してしまう。
作家のライアン・ホリデイは、ベストセラーの『エゴを抑える技術』の中で、
「偉大さは謙虚さから始まる。それは地道に働くことから生まれる」
と述べている。
これはビジネスや人間にも当てはまる。
(この記事は『Learning 知性あるリーダーは学び続ける』をもとに、一部抜粋・編集して作成しました。)



