オリジナルカクテルにも力を入れています。テキーラとブルーキュラソーで内川をイメージした看板カクテル「内川ブルー」の他、バーボンにハチミツ、花椒などを合わせた「ビーズバズ」、ベーコンやトマト、だしを混ぜ合わせたウオッカベースの「スプートニク」など、当店でしか味わえないメニューを用意しており、ラインナップは年に何度か変更しています。
ノンアルコールカクテルも、中国紅茶の正山小種やジンジャーコーディアルのカクテルで、煙の演出を加えた「ナイスインリップ」のようなオリジナルメニューを5種類そろえ、車で来店されたお客さまにもお楽しみいただけます。
──どのようなお客さまが訪れているのですか?
藤井 6割強は地元のお客さまで、リピーターの方も多いですね。「東京に住んでいる息子が帰省したから」「帰省した友人と久々に会うので」と、とっておきの場所として使っていただけるようになり、うれしい限りです。残りの4割弱は、出張や観光のお客さまです。「富山旅行の計画をしていたらブリッジバーを見つけたので、この辺に宿泊した」というように、わざわざ当店を目指して来店する方もいらっしゃいます。
──約7年間、店舗を経営する中で何か悩んだことはありましたか?
新湊内川の景観に魅了された創業者が、古民家を改装して開業
藤井 開店直後に、スティーブンにがんが見つかり、いずれは事業承継をする必要が出てくるという話をしていました。事業承継のイロハがわからない中、複数の金融機関に相談し、最も対応がよかったのが、新湊信用金庫さんです。それからいろいろとアドバイスをしていただき、現在は融資の相談をしているところです。
──今後の抱負をお聞かせください。
藤井 まずは、引き続き地元のお客さまに喜んでいただけるお店であり続けたいと思っています。特にコロナ禍は地元の方の支えがなければやっていけませんでした。今も感謝してもし切れません。
それとともに、「当店をきっかけに、新湊や内川の魅力を知ってくださる県外のお客さまを増やしたい」とも考えています。これは生前のスティーブンも願っていたことで、県外のお客さまが新湊や内川を楽しむ姿を見れば、地元の方にも価値がある場所だと再発見してもらえると思うのです。そうした形でも地域への恩返しをしていきたいと考えています。
(取材・文/杉山直隆、「しんきん経営情報」2025年12月号掲載、協力/新湊信用金庫)
事業内容:100種類を超えるアメリカンウイスキーとオリジナルカクテルを提供するバー経営
従業員数:1人
売上高:1328万円(2024年10月期)
所在地:富山県射水市八幡町1‐12‐5
電話:090‐8098‐4690
URL:bridge-bar.jp







