「りんご塾」のドリルをやれば
自然と算数検定に合格できる

「りんご塾」の授業は「パズル→ドリル→積み木」の3部構成になっている。

 このうちドリルにあたる「算数テキスト」は塾オリジナルの教材であり、いわゆる普通の問題集だ。解くだけで学校の授業を先取りして算数が学べるのだが、それだけではない。

 実はこのテキストは、「算数検定」(公益財団法人日本数学検定協会が主催)の各級の内容を研究し、その対策にもなるよう配慮して作成されている。

 このようにしておくと、塾で算数テキストに取り組むことで、算数検定に合格できるだけの力が自然とつく。テキストは何冊もあるから、できる子はどんどん高度な算数へと進んでいける。

 もちろんマイペースで取り組む子もいるが、それはそれでいい。どちらであっても、どのテキストを解いているかを見れば、その子が合格する可能性が高い級がすぐわかる。だから、大人のほうも何級を受けたらいいか助言しやすい。

 そして実際に検定を受けてもらうと、ほぼ全員が合格する。「りんご塾」生徒の2022年の合格率は92%だった。なお、不合格になったのはほとんどが「飛び級」をした子、つまり自分の学年相当より上の級にチャレンジした子である。学年相当の級を受検して落ちた子は、ひとりいるかいないか、といった程度だ。

 ちなみに『算数ラボ』という市販のテキストに取り組んでいる子もいる。こちらは思考力検定(iML国際算数・数学能力検定協会が主催)の対策問題集で、算数検定より難しい。

 だから塾では、おすすめはするけれどもムリにやらなくてもよい、という位置づけの教材だ。そうではあるのだが、算数テキストだけでは物足りない優秀な生徒のなかには、そちらをメインに取り組んで、思考力検定に挑む子もいる。このように公式問題集をうまく使えば、家でも検定試験対策を兼ねた算数の勉強ができる。

 そして算数検定、思考力検定のさらに先にある最難関の目標が、「りんご塾」では(中学入試ではなく)算数オリンピックだ。挑戦を望む子には、特製の算数オリンピック対策問題集を解いてもらい、特訓も行っている。