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子どもがなかなか勉強をしたがらないとき、親はどうしたらいいのだろうか。世界300万人が夢中になる知育アプリ『Think!Think!(シンクシンク)』の開発者が、子どもの学習意欲を引き出す方法を解説する。※本稿は、川島 慶『自分の頭で考える子に育つ学ぶ力の伸ばし方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。
思わず「わくわく」
してしまう問題を目指す
「シンクシンク」の問題を作るとき、私は思わず取り組みたくなる仕組みをたくさん入れ込んでいます。
文章を読まなくても直観的に考えられるようにしたり、ゲームのように最初はごくごく簡単な問題からはじめ、段階的にレベルを上げていったり。
自然に「数」や「図形」などの算数的な感覚も身についていくように設計しています。
「分野」や「学習する学年」からの逆算のみで問題を作らず、思わず「わくわく」してしまう問題を目指しているのは、子どもが勉強を好きになる、学ぶことが好きになるために大切だと考えているからです。
花まる学習会に所属しているとき、児童養護施設の子どもたちに勉強を教える機会がありました。月数回、決まった時間に施設を訪れ、そこで暮らす小学生たちに学習支援を行うというものです。
そこには、学校の授業についていけず、勉強に苦手意識を持っている子もいました。当時の私は、彼らに足りないのは知識やスキルだと、思い込んでいたのかもしれません。







