意欲は「心のアンテナ」のようなもの写真はイメージです Photo:PIXTA

子どもがなかなか勉強をしたがらないとき、親はどうしたらいいのだろうか。世界300万人が夢中になる知育アプリ『Think!Think!(シンクシンク)』の開発者が、子どもの学習意欲を引き出す方法を解説する。※本稿は、川島 慶『自分の頭で考える子に育つ学ぶ力の伸ばし方』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を抜粋・編集したものです。

「学ぶ力」とは
「意欲×思考力×知識・スキル」

「シンクシンク」は、図形や論理、数の問題などを通して思考力を楽しみながら育むアプリです。算数のテストとも、IQテストとも内容が異なるにもかかわらず、実証実験(編集部注/カンボジアで「シンクシンク」を使った子とそうでない子で算数の点数やIQの変化を比較する実験を行った)でこれだけの学力向上の成果が出たのはなぜでしょうか。

「考えることが楽しい!」という体験によって、それが結果的に学力向上につながった。そこには、その子の学力が伸びていくときの構造があるのではないかと仮説を立てました。

 学ぶ力=意欲×思考力×知識・スキル
 という構造です。

 その子の学ぶ力は、意欲と思考力と知識・スキルとの掛け算の構造によって伸びていくのです。

 意欲は「心のアンテナ」のようなものです。

 その子ならではの感性・経験・発想にもとづくものごとへの興味・関心・挑戦したいと思う気持ちです。

「心のアンテナ」は、子どもそれぞれキャッチするものが異なってきます。同じ教室にいて同じことを学んでも、子どもごとに食いつくポイントが違います。

学ぶ力が伸びていく構造同書より転載 拡大画像表示