▲(3)サポート詐欺サイト

「ウイルスに感染しました」「すぐにサポートへ連絡してください」というような偽の警告を表示するサイトです。筆者も遭遇したことがありますが、警告がかなり派手なので、一瞬不安になったことがあります。

 見た人の不安をあおって偽のサポート窓口に電話させ、高額な料金をだまし取ったり、不正なソフトを入れさせたりするのが定番の手口です。特にパソコンで多く見られますが、スマホでも表示されることがあるので決して油断はできません。

 これら3つの偽サイトに共通しているのは、一度でもだまされると大きな被害につながる点です。たとえば、次のような被害が報告されています。

・銀行口座やクレジットカードを不正に使われる
・アカウントを乗っ取られてしまう
・名前や住所などの個人情報が流出し、別の詐欺や迷惑メールに悪用される

 偽サイトの手口は年々巧妙になっていますが、心配しすぎる必要はありません。次のようにあわてずに対応すれば、被害は防ぐことができます。

偽サイトをすぐに見分ける方法

 では、具体的にどうすれば本物そっくりの偽サイトにだまされないでしょうか。ここでは、国民消費者センターやマイクロソフトなどが推奨する、見分けるためのポイントを5つ紹介します。

▲ポイント(1)安全なURLかどうか

 偽サイトかどうかを見分けるうえで、ウェブサイトのURL(アドレス)を確認することは非常に有効な方法です。URLとはインターネット上にあるウエブサイトの住所のようなものです。

 スマホでウエブサイトを開くと、ホームページを見るためのアプリ(ブラウザ)の上部または下部に、この住所が表示されるアドレスバーがあります。

 ただし、最近のスマホではこのアドレスバーには、「example.com」のように主要な部分しか表示されません。安全な通信かどうかを判断する手がかりである「https://」の部分は、省略されていることがほとんどなのです。