そのため、サイトの安全性を正しく確認するには、このアドレスバーを一度タップして、隠されている部分を含むURLの全体を表示させる必要があります。
かつてはURLが「https://」ではじまっていて、ブラウザのアドレスバーにカギのマークが表示されるかどうかが安全なウエブサイトの1つの目安でした。しかし、その考え方は現在ではまったく通用せず、むしろ危険な誤解です。
「https://」やカギのマークが保証するのは、あくまであなたとウエブサイトとの間の通信が暗号化されているという事実だけ。「ウエブサイトの運営者が本物で、信頼できる」ということまで保証するものではないのです。
最近では、詐欺師たちも通信を暗号化してくるため、本物そっくりに見せかけた偽サイトも「https://」を使用しています。利用者を安心させて情報を盗み出すための常套手段です。
ですから、「『https://』だから大丈夫」と安易に判断してはいけません。通信が暗号化されていることを確認したうえで、これから説明するURLの文字列そのものなどに不審な点がないかを見極めることが重要です。
URLを見ると、偽サイトは一見本物のように見えても、細部に少し違いがあります。よく見られるのは、下のようなものです。
このように、形が似た文字を巧みに入れ替えて、本物のURLと見分けがつきにくくする手口は非常に多いです。スマホの小さな画面では、こうしたわずかな違いを見抜くことは非常に困難です。
そのため、通販サイトなどで個人情報を入力する前に、必ずURLのつづりをよく確認する習慣をつけしょう。
とはいえ、毎回正しいURLを記憶しておくのは難しいですし、検索結果を頼りにサイトへアクセスすることも多いでしょう。ここで注意が必要なのは、検索結果の最上部に表示される「広告」や「スポンサー」と書かれたリンクです。








